ケルティック・クリスマス2009
ケルティック・クリスマスに行くのは数年ぶり。例の如く総武線が遅れ(いや、私も例の如く家を出るのが遅れたわけですが(^^ゞ)着いた時には、最初のカトリオーナ&クリス組が始まっていた。
フィドルとハープの二人組で、ケルト系だけでなく現代音楽やブルースなど他ジャンルの要素も取り入れているようだ。そのせいか、地味~な印象が強い。
とはいえ、私はアイリッシュ・ハープの生演奏は初めて見たが、カトリオーナ・マッケイの指先から様々な楽器の音が流れ出して来るのにはビックリ。キーボードやアコースティック・ギターやベースや……。こんなに幅広い楽器とは知らんかったです
彼らの演奏の後、会場は暗くなったまま休憩もなく、ステージを模様替えしてアヌーナへと突入。彼らのアルバムは何年も前に続けて何枚か買っていたが、物足らなくなってその後聞くのをやめてしまった。
男声6人女声8人(7人だったかも)という編成で、中世・ルネサンス期以来のケルト圏の伝統的な音楽やオリジナルをアカペラ・コーラスで聞かせる。リーダーが曲によって「これは16世紀のフランスの古い民謡で……」などと解説するが、実際にはかなり現代的なアプローチで美しく歌われる。なので、古楽の側面から聴くと今イチ面白さには欠ける。
耳をひかれたのは、女声だけでやった「エルサレム」という曲。歌手たちが暗い会場内をローソクを持って歩き回りながら歌いかわすというのが、演出のせいもあってとても神秘的で心地よかった。指揮者もいなくて、あんなに互いに離れて移動しながらよく歌えるもんだ。
ラストの早口のゲール語(?)の民謡みたいな曲も面白かった。
女性歌手のほとんどは若くてキレイで長い金髪のオネーサンで、終盤での紹介のされ方がぞんざいなのはチトかわいそうだった。スポットライトが当たってなくて暗いままだったり、名前しか(フルネームでなくて)紹介されなかったり……。男性の方はちゃんと名字も言ってもらえたのにさー
休憩の後、いよいよアルタンが来たキタ━━━━━('∀')━━━━━ッ!!!!
もう待ってましたとばかり、最初から周囲に迷惑なほど盛り上がってるヤツもいた。ただ、私の周囲の女性が多数の客はアヌーナ目当ての人が多かったらしくて今イチなノリだった。癒し系のアヌーナと、基本的にステージ上でガバガバビールをあおってノリまくるアルタンとは方向性が正反対だと思えるけど(^^; あ、トリフォニーホールは酒類持ち込めないので、メンバーが飲んでいたのはペットボトルの水でしたよ。
それでも、マレードの美しい歌声を中心にした曲を多めに演奏したようだ。マレードの声の調子はちょっと悪かったか?
そもそも3組のステージを2時間の枠で入れようとしているので時間が短か過ぎ。それでも、終盤はみな立ち上がって、さらには踊ってる奴もいた。二本のフィドルの炸裂ぶりも満足であった。
アンコールはカトリオーナ&クリス参加して三本でフィドル合戦、さらにはアヌーナもバックコーラスで参加して全員でやった。
アルタンの新アルバム(オーケストラとの共演盤)が1月31日に発売予定なのを、なんと会場でのみ全世界先行発売というあおり文句に釣られて購入。乗せられやすい性格なのよ(^-^;
とはいえ、昔のケルティック・クリスマスは食品やら物品やら色んなものを売っててお祭りぽかったのに、そういうのがなくなってしまって残念である。来年も、メンツによるが行きたいもんである。
←こんな冴えないオヤヂ達がエネルギッシュかつ美しい音楽を生み出しておるのだなあ。
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