「17世紀 北ドイツを訪ねて」:年末は「第九」よりもブクステフーデ
演奏:若松夏美、荒木優子、平尾雅子、上尾直毅
会場:近江楽堂
2009年12月27日
今年最後のコンサートは「ブクステフーデおよび彼と同時代に同じ北ドイツで活躍した作曲家たち」というかなり渋めのプログラム。
とはいえ、この演奏者のメンツでは客が結構入るだろうと思って、早めに行かねば……と焦っていたが、例の如く出遅れてしまったです(@_@)
たどり着いた時には「残りあと×席だけ」なんて状態で冷汗(;^_^Aであった。
というわけで、壁際に追加席も出て、さらにプログラムも足りなくなるという満員御礼状態で始まった。
バッハの先輩筋の作曲家ということで、ブクステフーデ、ラインケン--は知っているけど、さらにベッカー、ショップとなると名前も知らなかった。かなりのマニア向けな内容である。
ラインケンと同じ歳のベッカーはのソナタは心地よく耳に流れてきたけど、続くブクステフーデは聞く度に思うことだがやっぱりちょっと「変」。チェンバロ・ソロの「前奏曲」はバリバリに対位法が効いていた。
ショップの曲はマドリガーレを原曲としてるだけあって「泣き」が入ってた
ラストのラインケンは5月の熱狂祭り以来。ナマで聞けてよかった~状態であった。
この面子ではもはや演奏がどうのこうのいうこともなく、大満足よ また、バッハ先生以前に存在し続けてきた北ドイツ地方音楽界(?)の豊かさも実感できた。
主催者側は暮れったらやはり「第九」や「メサイア」が一番人気で、こんな地味なプログラムでは人が集まらないと懸念していたとのこと。確かに、隣りの大ホールでは「第九」やってたし(^^;
しかし、今回よく古楽系のコンサートで見かける方々も来ていたようだ。やはり古楽ファンにはベートーヴェンよりブクステフーデ \(^o^)/ってことですよ。
オペラシティの広場ではちょうどクリスマスツリーの解体作業中。「歌う男」が寂しそうに眺めていた。(写真撮りそこねた)
| 固定リンク | 0
コメント