« 疑惑の「日曜美術館」 | トップページ | 「南京・引き裂かれた記憶」:裂かれた記憶はいま合一するか »

2009年12月 5日 (土)

「パリ・オペラ座のすべて」:「すべて」はないが日常はある

0901205
監督:フレデリック・ワイズマン
フランス・米国2009年

高名なドキュメンタリー作家のワイズマンがパリ・オペラ座に密着取材した作品。上映時間160分だが、これでもこの監督にしては長いonというほどではないらしい。

解説のナレーションは一切付けない形式で淡々と、ある一時期のオペラ座の日常を切り取っていく。起承転結も何もなし、エンドクレジットが始まった時は「え?これで終わりsign02」と思った客が多数だったようだ。

大部分はダンサーのリハーサル場面が占めている。その他には芸術監督の女性が振付師やダンサーの要望を聞いたり、スポンサー客の接待をしたり、スタッフ会議をしたりとか、あるいは衣装製作など裏方仕事、なぜか屋上でミツバチを飼ってるところなども登場する。売店でオペラ座製蜂蜜を売っているとのことだが、そんな場面出て来たっけ? もしかして、寝てたかしらん(^レ^;)
バレエ作品は『クルミ割り人形』からモダンまで様々だが、いずれもダンサーの肉体の極限まで酷使するような動きには圧倒されちゃう。もうビックリよ(@_@)
笑ったのは、二人演出家がいてそれぞれが正反対の指示をしたりして……annoyそれでも淡々とダンサーは踊るのであった。

後半は本番公演の場面も出て来るが、この頃になると映画を見ている側も疲労蓄積。ときどき眠気虫が場内をウロチョロするのであった(^^ゞ 加えて、私はどうもバレエやダンスって苦手。どうしても動きに「意味」を求めちゃうんだよねー。脳内の受容している部分が違うのか。だったら最初から見るなって言われてもしょうがない(火暴)
そういう意味では芝居的な要素が多かった『ベルナルダの家』という作品が面白そうだった。

日常の描写の積み重ねによって見る側をその場にいるような気にさせるのがワイズマンの手法なのだろうか。だとしたら、退屈と興奮が作品内に同居していても仕方ないだろう。いや、別にウトウトsleepyしてしまったことの弁解をしているわけではないですよ(^^;

休日は激コミ状態ということで、平日に取れた休みに行ったけど場内はオバサマでいっぱいfull 大半はバレエファンなんざんしょか。男性は中高年世代が数人という具合だ。さすが渋谷ブンカムラというところかニャ。
予告でモリエールを主人公にした映画をやっていたが、残念ながら音楽は手抜きのようだった。鑑賞予定リストからは外れそうだ。


日常度:8点
波乱度:4点

|

« 疑惑の「日曜美術館」 | トップページ | 「南京・引き裂かれた記憶」:裂かれた記憶はいま合一するか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82416/46945113

この記事へのトラックバック一覧です: 「パリ・オペラ座のすべて」:「すべて」はないが日常はある:

» 「パリ・オペラ座のすべて」フレデリック・ワイズマン [Mani_Mani]
公式サイト パリ・オペラ座のすべてLA DANSE, LE BALLET DE L'OPE'RA DE PARIS 2009フランス 監督:フレデリック・ワイズマン 巨匠? ドキュメンタリーの巨匠ワイズマンが・・との宣伝文句でありますが、ワイズマンの名前を聞いたことのある観客がどれほどいるだろうか??全く知らない巨匠。 巨匠とはどう定義されるもんだろう? 匠であって一般に知られていない、という存在は確かにあるだろうな。 現代における大衆芸術ではどうなんだろうか。大衆なんだから、そこでの匠は、や... [続きを読む]

受信: 2009年12月 6日 (日) 03時44分

» パリ・オペラ座のすべて [映画的・絵画的・音楽的]
 「パリ・オペラ座のすべて」を渋谷のル・シネマで見ました。  この映画は、邦題や予告編から、オペラ座の内部のみならず、それを中心としたパリ市内の様子がよくわかるように描きだされている名所案内風のドキュメンタリー映画なのかな、と思い込んでいて、それならパリに関心がありますから見てみようかなと映画館に出かけたわけです。  ところが、実際に映画を見てみますと、ドキュメンタリー映画には違いないのですが、全編ほとんどバレーのことしか描かれておりません。それも説明は一切なしに(バレーの曲名は画像に現れますが... [続きを読む]

受信: 2009年12月15日 (火) 06時09分

» シネマ『パリ・オペラ座のすべて』を観て~芸術に関する国家的制度の違いに目から鱗 [マダムNの覚書]
映画『パリ・オペラ座のすべて』の感想 [続きを読む]

受信: 2010年5月 1日 (土) 21時13分

» mini review 10470「パリ・オペラ座のすべて」★★★★★★☆☆☆☆ [サーカスな日々]
300年以上にわたりフランス文化の中心とされてきたパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。17世紀、ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座バレエ団の現在の姿に、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向ける。トップダンサーたちが華麗に舞うバレエ公演の裏にある、厳しいレッスンやスタッフたちの仕事現場など現実をとらえながらも、オペラ座の秘密をロマンたっぷりに描き出す。[もっと詳しく] ワイズマン監督の非・ドキュメンタリーな手法をあらためて確認したい... [続きを読む]

受信: 2010年7月19日 (月) 19時45分

« 疑惑の「日曜美術館」 | トップページ | 「南京・引き裂かれた記憶」:裂かれた記憶はいま合一するか »