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2010年2月22日 (月)

ヘンデル「陽気の人、ふさぎの人、中庸の人」「聖セシリアの祝日のためのオード」:「中庸の人」はどこに

100221
第7回ヘンデル・フェスティバル・ジャパン 企画4
指揮:クリストファー・ホグウッド
演奏:キャノンズ・コンサート室内合唱団&管弦楽団
会場:浜離宮朝日ホール
2010年2月13日

ホグウッドが来日してヘンデルを振るnotesってんで、要注目なコンサート。ヘンデル・イヤーのラストを飾っての大盤振る舞いというところだろうか。

この作品は本来、ミルトンの詩を元にした三部作だったのことだが、そもそも無理やりくっつけた第3部の「中庸の人」については評価が分かれ、削除したり復活させたり、代わりに「聖セシリア~」を差し替えたりしたらしい。
この形での上演はヘンデル時代以降初めてとのことである。

曲の内容は紅白歌合戦ならぬ躁ウツ歌合戦というところか。もっとも、正確なところは「外に出てガンガン楽しもうぜup」という外向派と「いや、おれは家でコタツに潜ってヘッドホンで音楽聴いてるのがいいのよdown」という内向派がそれぞれに主張するというものだ。要するにライフスタイルの違いですかね。

形式としてはオペラとオラトリオの中間的作品ということだが、これをどう聴いていいのか正直迷う。当時の聴衆は双方の歌を「そうだ、そうだ」「ワハハ、あんなこと言ってるよ」とニヤニヤしながら聞いていたんだろうか。よくワカランです(^^?

第3部まで含めてやはり一番目立っていたのはソプラノの佐竹由美だろう。この人は声質がキレイ過ぎて普段は敬遠していたのだが、かなり見直しましたです。特に第1部でトラヴェルソが小鳥の鳴き声を真似て吹くに合わせて、やはり小鳥のさえずりのように歌うアリアは感心した。
テノールの辻裕久は無難だったけどちと物足りない? バスの牧野正人は威厳を感じさせたが、出番があまり多くなくて残念でした。

第3部の「聖セシリア」は音楽を称える内容で、本来はソプラノとテノールが独唱担当だが、後でヘンデルが有名なアルト歌手のために一曲書き加えたヴァージョンを使用。ホグウッド校訂によるこれまた現代初演だそうである。
ここでは、これまでやや控えめに歌っていた風の波多野睦美が、ここ一番fujiという感じで、フルートを称える歌をその音色を完璧になぞるように歌ってみせてくれたのであった。青い色のお召し物もス・テ・キ(*^-^*)でしたのよ。

器楽陣の方は若手中心でビックリ。何せオーボエの三宮氏が一番年長組に入りそうなぐらいだ。鍵盤に、これまで度々HFJに出ていた渡邊孝あたりが入っているかと思ったけど、いなくて残念。チェロの山本徹は第2部のソプラノと掛け合いする曲がとてもよかったok 次世代チェロを背負って立つ男 \(^o^)/って感じですかね。
合唱はさすが大人数の迫力だったが、今一つキレに欠けるような気も……。トーシロなのでよく分かりませんが。

で、肝心のホグウッドはというと……削除されたはずの「中庸の人」が実はここにいた!というのは言い過ぎだろうか。いや、よくも悪くもという意味でですよ(^=^;
不満な点は何もないが、ここ一番の決め手に欠けると思えたのであった。


ちなみに、ホグウッドを最初に聴いたのは、北とぴあ国際音楽祭のプレイベント(1994年)だった。この時はヴィヴァルディをやったはずである。鈴木(弟)秀美が独奏で共演し、さらにバロックダンス(もちろん、海外組)も入っていたのだから豪華なもんであった。今は昔sandclockのことである。


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コメント

『削除されたはずの「中庸の人」が実はここにいた』の一文に、思わず座布団一枚でした!
確かにそうですね。
ホグ様、昔からハメを外さずバランス重視、中庸を地で行く人でした。
イギリス古楽陣には、このタイプが多いですが。
「お家派」なのに「能天気」な私は、陽気・ふさぎのどちらに入ればいいのやら?

投稿: REIKO | 2010年2月22日 (月) 15時49分

この曲のタイトルに「よい子・悪い子・ふつうの子」なんてのを思い出しました。
いや、別にホグウッド氏が「ふつう」とか言ってるわけではありませぬよ(^^;)

ヘンデル先生ご本人は、当然「陽気sunの人」なんでしょうかね。

投稿: さわやか革命 | 2010年2月23日 (火) 06時50分

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