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2010年2月28日 (日)

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」:ハリウッド・リメイク版に期待……はしません

100228
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
スウェーデン・デンマーク・ドイツ2009年

昨年の各種ミステリー・ベストテンで高位に入った、話題のスウェーデン製三部作の一作目を映画化である。
私は原作は読んでないが、どんな話かと行ってみた。

大物実業家から訴えられて休職中のジャーナリストが、40年も前の令嬢失踪事件の調査を依頼される。さらにそこへ経歴不明にして超個性的な女性調査員も絡んでくる。

さすが、北欧製というか。ハリウッド・エンターテインメントと違ってめまぐるしく展開したりはしない。なにせ2時間半である。あともう少し間延びしたら退屈して長く感じてしまうだろう、ギリギリのところでとどまっている。
しかし中身は全編、陰惨暴力反モラル猟奇なエピソードの連続である。救いがないとはこのことだ~。見終って、あまりの陰惨さにウツウツしてしまった。謎解きよりもそっちの印象がデカイ。

日本ではある種理想的に語られる北欧社会だが、こんなに恐ろしい事件は世界共通なのか。そして、20世紀の欧州はナチズム抜きに語ることは出来ないというのも、ヒシとかんじたのであったよ。

主人公のジャーナリストは役柄に合ってるといえるか。一方、リスベットは(?_?) 一緒に行った原作ファンの友人が言うには小説では「ミステリ史上最も魅力的なヒロイン」らしいが、映画では単なる凶暴なパンクねーちゃんにしか見えなかったぞ(´Д`)
これではとても「リスベット萌え~」(大森望)な方々を満足させることは到底できまい。

さて、ハリウッドでリメイクになるということだが、予想としては当然暴力度は半減、ヒロイン喫煙シーンもカット、あの口を洗ってる場面(結構しつこく長かった)ももちろん省略だー。主人公役はトム・ハンクスじゃないことを祈る。
とはいえ、エンド・クレジットの後に早くもしっかり続編の予告が……(^=^;

疑問点が二つ。
鼻ピアスして鼻をかむことはできるのか、邪魔じゃないの?
前売券がどこにも売ってなかったのはなぜ(?_?) 1800円で見ろってか?


暴力度:10点
ヒロイン萌え度:3点


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