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2010年3月25日 (木)

「バッカイ」:の、脳ミソが~!

100325
出演:江戸糸あやつり人形座
会場:赤坂レッドシアター
2010年2月27日~3月4日

この公演は全く知らなかった。新聞の紹介記事で見てあわてて当日券で見に行ったものである。
人形座は結城座を脱退した長男と三男が中心となっている劇団とのこと。でも、昔は次男の方が外に出てたことも??--など色々あるようだが、部外者にはよく分かりませぬ。

エウリピデスのギリシャ悲劇を人形と能と現代演劇のコラボで演ずるという主旨らしい。それを、事前学習ナシで行ったら全くよく分からんという羽目になってしまった。トホホである(+_+) 久方振りに難解なモンを見せてもらいましたです。

冒頭は、薄暗い舞台の上を数人の男たちが這いずり回りうめいている。(薄暗いのでそれも定かではない)
やがて、人形演じる母親が息子を手にかけ殺したことを嘆く場面だというのがかろうじて判明。
ストーリーはあって無きが如しのよう。しかも、一人の登場人物のセリフを複数の役者が交替で喋るので余計に分からなくなる。全体の形式自体は夢幻能として作られているらしい(能については完全無知なのでこれまたよく分からず)。
音楽は尺八を使った現代音楽でこれまた陰々滅々と会場内に充満する。

元々この作品は「バッコスの信女」「バッコスの女たち」などというタイトルで訳されていた芝居らしい。それを分かっていればまだよかったかも知れない。なにせ中盤で美加理が恐るべき痙攣のような狂気のパフォーマンスを見せるのだが、それはどうも新興宗教に狂躁状態となった女たちの様子を表わしていたのだと、後になって分かった始末である。

いずれにしろ芝居というよりはパフォーマンス性の強い舞台であり、最近脳ミソの柔軟性にとみに欠ける私には理解力を越えるものであった。


ところで、真ん中あたりの座席にどうも見覚えのある後ろ頭の人物がいるなあ--と思ってよくよく見たら、なんと二日前にコンサートのステージ上でお見かけしたばかりのつのだたかし氏ではにゃあですかっ(!o!) こんな所にも出没とはビックリよ。


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