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2010年3月 4日 (木)

バッハ「ミサ曲ロ短調」:歌って難曲、聴いても難曲

100304
演奏:コンセール・デグラッセ
会場:東京文化会館小ホール
2010年2月20日

コンセール・デグラッセは有村祐輔が指導してるアマチュア合唱団だとのこと。で、今回はロ短調ミサに挑戦ということらしい。

古楽系では実に久々に多人数の合唱隊を見たという印象で(一声部7人ぐらい)、ステージが狭い文化会館小ホールでは窮屈そうだ。そのせいか器楽隊の方は最少人数である。もっとも、メンツは田崎瑞博、江崎浩司、中村忠などベテラン中堅どころのプロで固めているんで豪華なもんだ。

さらに独唱者にはロベルタ・マメリに波多野睦美、与那城敬、それに初めて聞く英国人テノールのベン・ブレイクウェルが参加。
ただし、もはやステージ上に控えているスペースはないので、なんと出番がない時には客席最前列に座っていた(!o!)のであった。

合唱部分は全体的にテンポが早くリズミカルだった。聞いている分にはいいけど、歌う方は大変では(^^;)なんて思っちゃった。そのせいか「サンクトゥス」を歌い終わった時はコーラス隊の中から期せずしてため息のようなものが漏れたのだった。

独唱陣ではR・マメリは青、波多野睦美の黒系のお衣装で登場。実は個々で歌っている時よりも、二人で二重唱している時がよかった。よくよく聴いているとそれぞれ声質や歌い方が異なるのに二人で歌うとぴったりと声が溶け合うのが不思議よ
与那国氏は文句なしだったと思うが、外見は典型的英国青年風ブレイクウェル氏は……正直言ってビミョーであった。なんかクセのある声質なんだよね。

久々に生ロ短調を聴いて思ったのは、やはりこれは合唱の曲であるなあということ。
それから、客席はメンバーの知人友人関係の人が多かったように見えたが、そういう人たちにはこの曲はどう聞こえただろうか。バッハってやっぱり辛気くさい音楽を作る人だなあと感じたかも知れない。
そういう点でもこの曲は「難曲」なのであった。

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