全てはトッドへの愛のために
しばらくぶりに《鳥肌音楽》を覗いてみたら、トッド・ラングレンの記事が出ていた。
トッド・ラングレン……それほどに名前のみ知られているが、実はあまり聞かれていないアーティストなのであろうか。そう言えば、昔ミクシィに入会した当時、トッド関連のコミュニティを探したが見つからなかったことに驚いた記憶がある。(今はあるがあまりアクティヴではないようだ)
彼は名曲・名盤を数多く生み出した優れたサウンド・クリエイターであり、非常に早い時期から自作のネット販売・配信に手をつけ、さらにプロデューサーとしても活躍し、担当したミュージシャンと喧嘩しては音楽雑誌のゴシップ欄をにぎわした。
また以前にも書いたと思うが、歌手としても極めて優れていて、ライヴに接した時あまりに歌がうまいので聴いてて口アングリ状態になってしまったことがある。
「ポップ大魔神」などという名称も授かっていて、確かにそれにふさわしい人物ではある。
もっとも本物のトッドマニアに比べたら、私など彼については語る資格はないに等しいだろう。
ということで、ここは控えめに(どこが?)珍盤の部類を紹介することにしよう。
"For the Love of Todd"
「イタリア盤限定一万枚」などと銘打たれて売られていたトリビュート盤である。
有名なミュージシャンは少ない。ほとんどの曲が完全コピーで、しかも問題なのはあまり上手くないのだ(^o^;
当時の輸入盤屋で「愛するあまり完コピに走るヤツ。真似できずに音を外してしまうヤツ」などとポップに書かれていたのを思い出す。それだけに「愛」にあふれているのは確かだろう(多分)。
聞けるのはドン・ディクソンとミッシー・ミラーぐらいか。スザンナ・ホフスとマシュー・スウィートの「アンダー・ザ・カバーズ2」ではトッド作品を2曲も取り上げているが、やはりアレンジはほとんど変えていなかった。思わずコピーしたくなるサウンドなのかね?
ジャケット・デザインのダサさ(死語)がまた何とも言えぬ これも「愛」であろう。
なお、日本でもカバー・アルバムが出ていて、正直そちらの方が出来はいい。
なお、ホール&オーツについてはかつてピーター・バラカンは「トッドの真似をしてる」と一言で冷たく断じていた。
もっとも彼は某超大物ベテラン・バンドについても「ザ・フーの真似」と切って捨てていたのだから、コワイものなんか何にもないのであろう(^^;)
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