「プリンセスと魔法のキス」(字幕版):ワニが歌えばカエルも踊る
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
声の出演:アニカ・ノニ・ローズ
米国2009年
*DVD
ディズニー初のアフリカ系主人公、手描きアニメ復活ということで評判になった作品だが、私が見たかったのはなんと言ってもランディ・ニューマンが音楽担当だからである。だからもちろん吹替えではなく字幕にして見た。
ということで、最初の曲はどこかで聴いた歌声--と思ったら、ドクター・ジョンであった。
ロマンスなんか縁はねえ~、まず働かねばという現実主義者のヒロインと、遊び者で親から勘当状態のグータラ王子様という組合わせがディズニー・アニメとしては新しいということらしい。
しかし、子供の頃にテレビで見たぐらいで以後ディズニー物とは縁がなかった私にとってはロマンチック充分状態でしたよ。
脇役は充実。ワニ君の音楽愛には笑わされ、ホタル君の純愛には泣かされた。シャーロット嬢はいいヤツ過ぎ。普通だったら「私の王子様を~ω(T_T)ω」と恨むかと思うんだけど。
今イチよく分からんかったのは、善悪二人の魔術師--というかまじない師? ボーッとして見ていたせいか、善い方のママ・オーディは何を言いたいのかよく分からん。「目的と手段を取り違えてはいけない」ということだと、他の人の感想に書いてあったけどやっぱりケムに巻かれたようで不明。
悪役の方は結局何をしたかったのか? シャーロットの父親を殺すのが最終目標か でも王子をカエルにしなくちゃいけない理由はなかったような気がするが。
それから魔法が解けた経緯も謎よ(^^?
まあ、とにかくカエルとお姫様の話をよくもうまく1920年代の黒人社会に当てはめたと感じた。ただ、途中に蛍光色をふんだんに使った場面が何回か出てきたのは、見ていて眼がクラクラしてしまった(@_@)
音楽はニューオーリンズ・ジャズ風郷愁味があってよかった でも、またオスカーは取れなかったんだよね……(=_=;)
プリンセス度:7点
魔法度:5点
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コメント
ごらんになりましたか! 私はスクリーンで、やはり字幕版で観ました。 今、ちょうど若桑みどりの『お姫様とジェンダー ― アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』を読み終えたばかりなのでなおさら感慨深いです。 ディズニープリンセスがいかなステレオタイプかを、女子大生に分析させる試みなのですが、取り上げられているのは『シンデレラ』や『白雪姫』と初期の作品なんですね。 時代とともにうつりかわるお姫様像についても、ちょっと考えさせられました。 お姫様はカラードでも良くなったのに、王子様はあいかわらず白人なのよね…とか。 王子様に全面的に依存する生き方はイマドキはやらないにしても、いきなり労働に傾注するとは思わず、驚いた覚えがあります。 極端ですよねえ。 アリスも労働の価値に目覚めていたようですが…。 私もホタルに泣かされました。 星に寄り添うように輝く光…べったべたですけど、やっぱり好きです。 魔法が解けた理由は、王子様と結婚したヒロインはお姫様、お姫様がキスをしたから魔法が解ける、と私は解釈しました。
音楽は楽しかったです! やっぱり2Dが落ち着くかも!?
投稿: かみや | 2010年8月28日 (土) 11時12分
コメントありがとうです。
王子様は白人(^^? アフリカ系ではないにしても、白人というわけでもなかったような??
でも、モニターの画面は小さいからよく分かりませんねえ。
投稿: さわやか革命 | 2010年8月28日 (土) 23時01分