「ファンボーイズ」:見ぬうちが花
監督:カイル・ニューマン
出演:サム・ハンティントン
米国2008年
*TV放映
絵にかいたようなB級青春ロードムーヴィー。「面白い!」とか「絶賛!」などとは口が裂けても言えない代物であり、ほとんどの人にとっては鑑賞する価値のない作品だろう。ただ『スター・ウォーズ』のファンを除いては……。
BS放送でSWシリーズ一挙放送の時にオマケとして(?)やったものである。日本では限定公開されたばかりらしい。
1998年、SWエピ1の公開は来年と迫り、ファンは一様に「もう待てねえ~」状態であった。そんな中で、病気で余命数ヶ月ゆえ新作を見られない友人のためにかつてのSWヲタク仲間が結集。なんと、ルーカスのスカイウォーカー・ランチに忍び込んで、新作を盗んで来ようという大胆な計画を立てるのであった。
元ヲタ仲間も、マンガ家になるのをあきらめて家業を手伝う者、独立できずに親の家のガレージに住む者、ヴィデオ店でバイトしつつヲタ稼業から抜けられない者など、グダグダと日々を過ごしている。もっとも、余命ウンか月のはずの男がとてもそう見えないのはナンであるが……。
そんな一同がバンに乗ってスカイウォーカー・ランチを目指すが、なぜか途中で「スター・トレック」のファンに殴り込みをかけたり、ベガスでひどい目にあったりする。そんな珍道中が生ぬるく続くのであった。
新作が公開される直前--ある意味一番幸福であった時期と言えるだろう。公開された後は……知るかっ
私がこのネタでやるなら、「えぴ1~3」の公開を阻止すべく1998年にルーカスの暗殺をするためにタイムマシンで殺人ロボットを送り込むという話にするね。別の映画に似ていても気にしないっ(^o^)b
様々な場面・セリフのパロディや下らない小ネタが頻出。お懐かしやビリー・ディー・ウィリアムズやレイ・パークがチョイ役で顔出ししている。しかし、キャリー・フィッシャーに至ってはあまりにフケているんで、最初分からなかったほどだ(>y<;)オソロシヤー
その他、セス・ローゲンのようなヲタク役者や向こうでは有名らしいヲタク映画評論家も特出。さらになぜかウィリアム・シャトナーまでも……敵方の映画に出てどーするよ
「スター・ウォーズ」のファンはバカバカしいと覚悟しておけば見て損なし、「スター・トレック」も好きならばさらに笑えるだろう。絶対に見てはいけないのはSWに興味のないスタ・トレファン。見たら怒り出すのは必至である。両方とも知らないヤツ……は見るな見るな見るな
それにしても、米国では両者のファンはここまで仲が悪いのか?(遭遇すれば必ず乱闘みたいな) 門外漢から見れば両者の区別なんて付かないだろうに。
えっ、私σ(^_^;)ですか? 私は両方のファンですよ(ただしTOSとENTはあまり……)。
あと、ヨーダ・ネタが少なかったのは不満であ~る
スター・ウォーズ度:9点
スター・トレック度:4点
【関連リンク】
「私の愛した「スター・ウォーズ」--はもう存在しない!」
過去の感想です。思い出したくもない。
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