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2010年11月28日 (日)

バッハ・コレギウム・ジャパン第91回定期演奏会:ツンデレな風の神

101128
20周年記念講演 とどろけ太鼓、高鳴れラッパ
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2010年11月23日

→ヒマワリ、ティンパニ、裸足……一体いかなる謎が暗示されているのであろうか?

20周年メデタイっ \(^o^)/
ということで、今回の定期公演はいかにもめでたそうな世俗カンタータを2曲をやった。寺神戸氏が久々のコンマス復帰である。

前半の「とどろけ太鼓、高鳴れラッパ」はザクセン選帝候妃の誕生日祝いの曲。でも、実際には勝手に(?)祝いの曲を書いて勝手に演奏して盛り上がったものらしい。内容はギリシャ神話の神々が登場してお祝い口上を歌うというもの。もちろん、トランペットやティンパニが入って気分が盛り上がる。
もっとも、冒頭の合唱の時に高田あずみが突然の途中退場 弦が切れたのか(?_?) しかし、選手が一人欠けたままで試合は続行されたのであった。(次のレチですぐ復帰)

後半「破れ、砕け、うち壊て」はミュラーという大学の先生を祝ったもの。こちらではさらにホルンやガンバも入って賑やかだ。
風の神がようやくオレの季節が来たから吹きまくるぞ~と張り切ってると、他の神様たちが止めてくれー(>人<)と頼むが拒否る しかし女神が今日はミュラーたんのお祝いなのよんと懇願すると、デレデレと懐柔されてしまうのである。
で「あなたのミュラー、あなたのアウグストがか!」なんちゃって、この先生、バッハにお祝いの曲を書いてもらったがために、数百年後も名前が残ってすごいもんである。
これだったら「あなたのさわやか革命がか!」とか「万歳さわやか革命万歳!」なんて応用可能ではないか(o~-’)b 私もブログ開設20周年記念にはぜひ歌ってもらいたいもんだ。
賑やかな中で、何気にしんみりした調子のテノール・アリアはヴィオラ・ダモーレとガンバがさらにシミジミ感を増して際立たせていた。

アンコールはカンタータ207番の合唱曲。
管楽器も調子よく、楽器隊では唯一のガイジン部隊R・ハウズのティンパニも叩きまくり(特にアンコール曲で)だった。

今回初登場(多分)のソプラノのジョアン・ランは名前だけ聞いててっきり東洋系かと思ったら、全く違って大柄パツキン美女だったのは意外。清澄で表現豊か、高音部は艶っぽい印象で、宗教曲ではどう聞こえるか楽しみである。
20周年を考えるとバスがP・コーイではないのは残念だったが、ドミニク・ヴェルナー(前より恰幅良くなった?)はユーモラスな所も見せてくれた。


さて、ここで「BCJとわたし」みたいな文章を書くのが定番ですかね。
初めて定期公演に行ったのは1994年12月のクリスマスコンサート(第16回)らしい。らしい--というのは全く記憶にない(@_@)からだ
定期的に行くようになったのは1998年からで、最初は毎回チケットをぴあで買っていたが、段々毎回買うのがメンドくさくなってきたので定期会員になったのであった。
まあ、この調子であと二十年頑張って下せえ(^○^;;;;

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コメント

華やかで楽しい演奏会でしたよね。
お客さんの入りもいつもより良くて、祝賀気分でこちらまで幸せになりました。
特に、あのティンパニおじさんがまた見れて&聴けて大満足!
ただ「叩くだけ」の楽器と言っても、上手い人とそうでない人では、天地の差があると思いました。

投稿: REIKO | 2010年11月30日 (火) 01時33分

コンサートの後の祝賀パーティはもっと楽しかったようですね

バロック・ティンパニは通常のティンパニとはまた違うとか(シロートなので詳しくは分からず)。単純そうに見えてなかなかに深い世界みたいです。

投稿: さわやか革命 | 2010年12月 1日 (水) 18時48分

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