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2010年11月24日 (水)

「冬の小鳥」:格子の彼方

101124
監督:ウニー・ルコント
出演:キム・セロン
韓国・フランス2009年

繊細極まりない作品と言おうか。
少女がおニューnewのよそ行きの服を来て、大きなケーキを買って父親に連れられて行く。どこへ? 行った先は、キリスト教系の養護施設であった。
自分は孤児ではない、父親は必ず迎えに来ると9歳の少女は反抗する。

冬枯れの孤児院の庭、鉄格子の門、繰り返し歌われる別れの歌--大勢の子どもたちがいるのにも関らず、まるで死の世界のように全てが静謐だ。
それは少女の眼に映る世界なのだろう。
しかし、少女は自分で最後に歩み出す。その先がどうなるか全く分からないにしても。

舞台は韓国で、キャストも製作者もみな韓国人なので韓国映画だと思われそうだが、実はフランスとの合作である。監督は実際に子供時代に韓国の施設からフランスへ養子に行った女性なのだが、既に韓国語は忘れてしまっているという。
良きにつけ悪しきにつけエネルギッシュで「過剰」なイメージのある韓国映画だが、「外部」の血を導入し協働して、このような繊細な映画を作り上げたのはやはり驚きだ。
その繊細さは、例えば往年の日本の少女マンガのよう。もはや、この分野でも日本の出る幕はねえよ(~ ^~)ったら言い過ぎか。

教会の説教でイエスの十字架上の最後の言葉が語られる場面と、父親に歌った歌をもう一度繰り返すところが印象的だった(T_T)

少女の父親といる時の輝くような笑顔と、その後の表情のコントラストが甚だしくて驚くsign03ばかりだ。やっぱり、子役は恐ろしいねえ。監督もよくここまでの演技を引き出したもんだ。
寮母や年長の少女たちも印象に残る。

貧しいと言っても、何気に子どもたちのセーターなど衣装がセンス良くてかあいいshine
邦題は日本独自のものらしいが、久々の良goodタイトルよ。


岩波ホールなんで平日の休みを利用して行ったけど、観客の年齢層の高さにはやっぱり驚いた。平均年齢45歳?いや50歳? 20代なんて皆無なんだもん(-o-;)


韓国度:6点
フランス度:8点


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