「リコーダーコンチェルトの夕べ」:笛三本寄れば文殊の調べ
平尾リコーダー工房30周年記念演奏会シリーズ
演奏:山岡重治&向江昭雅&太田光子ほか
会場:石橋メモリアルホール
2010年12月11日
行きたいと思っていつつもなかなか行けなかった平尾リコーダー工房30周年記念の演奏会。ようやく最終回で行けました。
メンツは主宰者山岡氏と二人のリコーダー吹き。そして脇を固めるはヴァイオリン高田あづみ、チェロ鈴木(弟)ヒデミなど豪華であります。これを聞かない手はないっ!
構成は前半・後半それぞれに三人の奏者が順にソロをとって曲を演奏していくという次第。太田女史はヴィヴァルディの協奏曲。向江氏はA・スカルラッティとマンチーニ、山岡氏がテレマンをやった。
ソプラニーノ・リコーダーがコロコロと転がすような高音で吹きまくるヴィヴァルディはやはり華やかでかなりウケていた。太田光子を見ているとなんとなく陸上短距離走者を思い浮かべてしまったのは、なぜ(^^?
それに対し向江氏のスカルラッティはアンサンブル重視で控えめに弦に溶け込んだ演奏が特徴。
前半のテレマンの組曲はかなり長めの大曲で、それを山岡氏は力まず吹き切ったという印象だった。
テレマンが長かった分、時間が延びたためか、終了は開演から二時間半という長めの公演となった。
作曲家も奏者も三人三様で、それぞれに楽しめたコンサートだった。もちろん、弦の楽器隊も文句なしよ。
個人的にはスカルラッティが気に入ったので、CDを買ってみたい。
石橋メモリアルホールと言えば、かつてドミニク・ヴィスのソロ公演など数回行っただけだけで、新しくなってからは初めて。聞いてみれば音がいいっ さすがという感じである。残響も申し分なし。このぐらいの編成には打ってつけだし、ソロ公演なんかでも音がすみずみ行き渡るだろうなあと思えた。(上野の駅前は相変わらずだが(^^;)
古楽系の公演もこれからバシバシお願いします。
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