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2011年2月21日 (月)

バッハ・コレギウム・ジャパン第91回定期演奏会:管群大活躍

110221
ライプツィヒ時代1927~29年のカンタータ3
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2011年2月10日

今回の聞きものはBWV174番の冒頭のシンフォニアと170番アルト・カンタータですかね。あ、もちろんJ・F・マドゥフを初めとするトランペット3人組もいますな。

前者は「ブランデンブルク」3番を元にしてオーボエやホルンなども加わった大きな編成ヴァージョンだ。教会でこんな長くて派手めな曲をやったのかーという印象である。

アルトのソロ・カンタータはロビン・ブレイズ全開!(^^)!であった。
ステージ真ん中にももう一台のオルガンがあって、この曲では鈴木(兄)御大も座って今井奈緒子と二台で演奏した。特に3曲目のアリアは通奏低音の入らない極めて不安定なイメージの曲で、オルガンの高音が余計にそれをかき立てるのであった。
しかし、ラストのアリアでは一転して明快に終わる。見事に歌いきって舞台袖に引っ込んだロビン君が「ヤッタネ」風の歓声を上げたのが開いている扉から漏れ聞こえてきて、前方の客席に笑いを招いた。

他に印象に残ったのは、145番のバスのアリアで、なんとトランペットとフルートが絡む曲なのであった。音量が違い過ぎなこの二つ、下手するとトランペット暴奏みたいになってしまう危険性をはらんでいたかも(フルートは菅きよみ)。しかし、そこはさすがのマドゥフ氏であった。

ティンパニとトランペット三本が入った華やかな149番については、翌日NHK-FMで放送されて聴いた人も多いだろう。
アルト&テノールのアリアでは先日の川崎公演でも活躍甚だしかったファゴットの村上女史がまたも活力ある音を聞かせてくれた。
番組の方にはソプラノのハナ・ブラシコヴァとロビン君が出演 なんとハナたんのナマ歌もやってくれて感激であった。どうせだったら、二人のデュエットもしてくれたら良かったのに~。ま、贅沢は言うまいよ。
なお、公演当日にはBBCラジオの取材も入っていたそうである。

ところで、冒頭のオルガン演奏(ブクステフーデとヴァルター)は、鈴木(息子)氏の選曲なのかね(?_?)


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