「曽根裕展 Perfect Moment」:巨大な砂糖菓子
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
2011年1月15日~3月27日
本当かどうか不明だが、日本のアーティストとしては曽根裕は海外で村上隆より有名だと聞いたことがある。それで行ってみましたよ。
ここで正直に告白しよう。まあ、今まで色々と現代アートの展覧会には行ったが、これほどに全く何にも感じなかったのは初めてである。
見ても「うーむ……あるなあ」としか感想が湧いてこない(~_~;)
ジャングルを模した木々が配置される中に、ニューヨークのマンハッタン島、観覧車、木漏れ日、バナナの樹などの精緻な模型が点在している。それらは全て白い大理石のによる彫刻作品である。中国やメキシコの工房で制作したという。
あまりに精緻すぎてか(?_?)マンハッタンなんか巨大な砂糖菓子のように見える。
また周囲のジャングル風の木々がまたミスマッチで--それを狙っているのかもしれないが--昔の喫茶店の観葉植物みたいでなんとも安っぽい。チラシの写真みたいに雑然とした作業場みたいな所にあるとハマって見えたんだが……。
私には理解の範疇外であったということだろう。
映像作品2点も、意図は分かるが、じゃあ実際に見ていてどうよ--というものだった。「バースデイ・パーティ」は各所に出没してアーティスト本人の誕生日祝いを無理やりやってもらうという趣向だが、どうせなら日本編も付けて欲しかった(^○^)
田舎のあぜ道で田植え中のじーさんばーさんに「ハッピーバースデイ」歌ってもらうとかさ。
若手を取り上げる「プロジェクトN」は吉田夏奈という人。山間の風景を執拗にまで描きこんでいく巨大なドローイング(ただし場所によって着色してあったり白黒だったり)にはミニマリズム的反復の執念を感じるが、見るこちらに体力と元気がないと辟易するしてしまうところがあり……疲れたす((+_+))
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