「悪の教典」(上・下)
読み終わってすぐの感想は「えっ(・・?これがこのミス1位? このミスも程度落ちたなー」であった。
サイコキラーにして優秀な高校教師である主人公が徐々に本性を明らかにしてくる上巻はまだいいけれど、後半になると今流行の閉鎖空間(この場合は学校の校舎)での殺し合いゲーム、みたいのになっちゃって詰まんな~い なんだよ、やりたかったのは結局これかよ(-"-)てな感じである。
大体にして知能指数高い悪人のはずなのに、やってることは計画性とは程遠い行き当たりばったりなことばっかり。こんなに無計画な犯罪ではとても死刑にはできません 他人と違って殺人も選択のうち--なんて言ってる割には、衝動的殺人多過ぎ。お前には殺人しか選択肢がないんかいと言いたくなる。
ライバル的な存在の人物も生かせぬままあっけなく退場。
同じ作者の前作『新世界より』はちょっと風変わりなSFとして面白かったんだけどねえ……。
ところで、現実にはいそうでいないのが「色っぺえおねーさんな保健室の先生」というやつ。思い返してみると実際に見たことは一度もないぞ。
「いや、ウチの近所の学校にはいる!」という方はぜひご一報下せえ(^O^)/
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