« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

2011年3月27日 (日)

「神々と男たち」:神の沈黙、語る人間

110327
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン
フランス2010年

大地震以降、音楽関係では海外アーティストの来日中止や、或いは既に来日していても公演をキャンセルして帰国という事態がバタバタと起こった。それについて、ネット上では彼らに対して非難や恨みがましい意見が幾つか見受けられた。あたかも見捨てられたとでもいうように。
これには少し驚いた。何の義理もなく、自分の国でもあるまいし、母国から退去の勧告や命令が出たらさっさと従うのは当然のことだろう。
過去を振り返ってみると、この国では戦乱の土地に外務省に逆らって留まったボランティアの若者たちを散々非難したことがあったんじゃなかったかね。
同じようにアーティストがコンサートを敢行して「正気じゃないtyphoon」とか言われてしまったらどうするよ。

さて、この映画に登場する人々もそういう意味で「正気じゃない」と言われそうである。
1990年代半ばに実際に起こった、アルジェリアで7人のカトリックの修道士が誘拐・殺害された事件を題材にしている。
--というと、緊張感あふれるタッチを予想してしまうのだが、実際は全く逆だ。ほとんど「退屈」に近い。なぜなら、修道士たちの生活が極めて単調であり、その描写に多くを費やしているからである。

田舎の小さな村に長年修道院を開き、自給自足の生活を送り、イスラム教徒の村人たちに奉仕活動を行う彼らはまさに「清貧」の一言だ。その簡素な日々が時折破られる。その原因は外国人殺害のニュースだったり、アルジェリアの政府軍が来たり、イスラム急進派の武装集団の襲来だったりする。
そしてフランスからの帰国命令……。死の予兆がひたひたと近づいてくるのだった。

毎日の聖務日課で聖歌を歌って祈り、聖書を読み、畑仕事をし、蜂蜜を作り、医療奉仕を行う--その繰り返しは二千年近くも昔の初期キリスト教もこんなだったのだろうかと思わせる。
一方で、帰国するか否かを全員各々きちんと自分の意見を述べ、議論しながら合意にたどり着いていく過程はさすがフランス人としか言いようがない。日本人だったら、何教の信者だろうとこんなことは不可能だろう。

彼らがその地に残った理由は明確に述べられる。それを聞けば「正気じゃない」とは思えないはずだが……。
実際には、事件の犯人がどちらの勢力なのかはハッキリしていないらしい。真相は闇の中、いや雪の中に消える。

役者たちは全員、抑制された演技に徹している。派手なところ、目立つところは皆無。これこそ実力が試される役柄だろう。
修道士たちが繰り返し歌う聖歌がとても印象的である。逆にクライマックスの「白鳥の湖」はちょっと勘弁してくれban状態だった。やっぱり、この時代の音楽は私にはダメだというのを実感。

ただ、正気なところあまりにも静謐過ぎるタッチなんで、夜間の余震のために睡眠不足sleepyの頭にはちと厳しかった。寝不足でないときの鑑賞を推奨します(~_~;)


見ている途中で、観客のケータイから一斉に「緊急地震速報」のブザーが鳴り響くアクシデントがあった。やはりマナーモードじゃなくて電源オフにしておかなくてはだめなのね……って、それじゃ「緊急danger」の役に立たねえ~(>O<)


禁欲度:9点
娯楽度:4点


【関連リンク】
《海から始まる!?》
修道士ご本人たちの写真や聖歌の歌詞あり。


| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年3月26日 (土)

2月末~3月の記録

書き損ねてしまった映画やコンサートの感想を以下に簡単に書いておきます。

★ドミニク・ヴィス&カフェ・ツィマーマン「フレンチ・コミック・カンタータ」(3月3日、津田ホール)
まさしく「芸人」と呼びたくなるほどのD・ヴィス大活躍impact 赤い三輪車に乗って歌いながらグルグル走り回り、一人何役もこなし笑いを取る。
それに比べると器楽だけの曲が地味に見えて(聞こえて)しまうのは仕方ないか。カフェ・ツィマーマンは顎あて&エンドピン使用?

★小谷元彦展「幽体の知覚」(森美術館、2010年11月~2011年2月)
白っぽい彫刻群はなんとなくギーガーを乾燥させて清潔にしたみたい。鏡を使った空間に巨大な滝の映像を流す「インフェルノ」は中でショックで倒れたりしないように適度に抑制された印象。
いずれも面白いけど衝撃的というほどではなかった。
地震が起こった今では、森美術館にはしばらく上りたくない(-_-;)

★「ヤコブへの手紙」(デンマーク2009年)
目の不自由な老牧師、恩赦で刑務所を出てきた女、郵便配達という主要登場人物3人のみで、美しいが冷厳な風景をバックにした簡素なドラマである。
もっとギリギリとした人間ドラマかと思ったらそういうわけでもなく、見ようによっては現実離れした寓話風なのだった。
郵便配達がアヤシイ奴とかいうのは却って邪魔な話ng ここは素直に神サンが牧師の傲慢をいさめたと解釈しておこう。

★「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」(フランス・ドイツ、2010年)
監督オリヴィエ・アサイヤス。カンヌ映画祭で上映されて話題になったというTVミニシリーズである。全3回で合計6時間近くあるのをWOWOWで一挙に放送した。
名前だけは非常に有名なテロリスト・カルロスを主人公にした実話を題材としたフィクション。革命の理想に燃えていた男がやがてブヨブヨと太った殺し屋に堕落し、冷戦構造の崩壊とともに厄介者扱いされていく過程を淡々と綴る。
日本赤軍が関わったハーグ事件、OPEC本部襲撃事件(各国首脳が会議してるのに警備がほとんどないのに驚く)などなど。しかし、彼が関与したと立証されているのはほとんどないという。
カルロスが関係した北アフリカ・中東の国々が揃って、まさにこの現在、極めて激動状態にあるのが興味深い。(もちろん欧米諸国も無関係ではない)
ハリウッド映画のように訛りのある英語で話したりせず、そのままの言語を使っているのも感心。
最初は精悍だったカルロスのあまりの変貌ぶりに、こんなに減量←→増量して演じた主役のエドガー・ラミレスは大丈夫だったのかと心配になってしまった(^O^;
音楽の使い方もよいnotes
なお、カルロスをモデルとした作品には『ジャッカルの日』(こちらは完全なフィクション)があるが、これは名作中の名作。主人公のジャッカルは超ク~~~ルshadowで悪役ベストにノミネート確実だ。なお、リメイクの『ジャッカル』は……見なくていいかなっとdash

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「非国民」の図

危機的状況のこんな時に乗じて批判などしている場合ではない、ヒステリックな反応に驚く--などという意見を見かけます。
しかし、一方こういう時に批判しなくていつするんだという考え方もあります。

という訳で「こんな時に」と指弾されそうな行動をした時の様子です。
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/191616786.html
こわいよ、ママンsweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月21日 (月)

音楽が始まる前に

地震の後、しばらく音楽を聞こうという気にならなかった。当日に停電(計画じゃないよ)になってなかなか復旧しなかったというのもあるし、その後もテレビにくぎ付けになってしまい離れられなかったせいもある。見ていない間に何か起こってたらどうしよう--とか色々考えると不安が渦巻くtyphoonのであった。見ずにはいられないが、見ているとさらに落ち込んでくる。
そういう中で音楽を聞きたいという意欲が全くわかなかった。

空腹の時に必要なのは食糧であり、寒い時に必要なのは毛布だ。不安や恐怖の中で最も有効なのはその原因を取り除くことだろう。
そういうことをヒシと感じたのであったよ。

「こんな時」だからこそ敢行する予定とのこと。
*23日(水)北谷直樹チェンバロリサイタル
不安定な交通事情により、行けるかどうか未定。

下記のコンサートは中止。
*26日(土)有田正広&千代子
*27日(日)コントラポント
*30日(水)波多野睦美&つのだたかし


なぜか突然、真冬用のコートをクリーニングに出しに行こうと発作的に思い立ち、買い出しのついでに近所のクリーニング屋に寄った。こんな時にクリーニングどころじゃないだろうと思うが、どうしてだか自分でも分からない。

天候が不安定なせいもあるだろうけど、この時期ならばクリーニングは稼ぎ時なはずで預かった衣類が大量に置いてあるはずである。しかし、カウンターの背後の棚やハンガーは驚くほどにガランemptyとしていた。
停電の時は閉店するんですか?と聞いたら、「いえ、手書きでやってますから」(預かり証を出すレジは当然停電だと動かない)と店番の女の人は答えたが、その顔はこころなし真っ白く見えた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「ニュースの深層」火曜日スポンサー降板との噂

こちらのツイッター(映画関係者らしい)によると

「【逆切れ】電事連(電気事業連合会)がジャーナリストの上杉隆司会の火曜の番組「ニュースの深層」のスポンサーを降りたと云う。同氏はTBSラジオのレギュラー番組「キラキラ」も今週降板予定。事実を云うと嫌がる輩が多いのは昔も今も同じ。」

--ということらしい。電事連とは「電気事業連合会の構成メンバー企業は東電など電力会社10社」とのこと。

先週の火曜日(15日)のは内容をよく覚えていないが、問題になったのはその前の週の8日の放送で、ドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を取り上げて監督をゲストに呼んだせいかもしれない。
山口県で建設計画が進む原子力発電所と地元の漁民の反対運動(住民に対してスラップ訴訟も行われているらしい)、そしてスウェーデンのエネルギー政策を取材したもので、この番組によってドキュメンタリーを見ようと思ったところだった。

渋谷での上映は今は中断しているようだが、4月には再開されるようだ。
なお、このような状況下でも建設計画は粛々と進んでいるもよう……danger

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月19日 (土)

CS放送を見られる人は

地上波TVはどうも大本営発表ではないか--とお疑いのあなた、CS放送を見られるなら、以下の朝日ニュースターの番組も見るとちょうど釣り合いが取れるかも。
これからまだ再放送があります。


*「ニュースの深層」17日(木)放送分《福島原発事故 メディア報道のあり方》
広瀬隆ゲスト出演--TVに出るのは久しぶり? 十ウン年ぶりに見たような気がする。失礼ながら(^^;)すっかり「がんこジイサン」的な風貌に。

*「   〃   」18日(金)放送分《原子力政策 どう見直すべきか?》
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)ゲスト出演--非常にわかりやすい。

*「愛川欽也パックイン・ジャーナル」19日(土)放送分《震災原発事故 想定外でいいのか》
後藤政志(元東芝原子力設計技術者)特別ゲスト出演


【追記】それぞれ動画サイトで見られるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月14日 (月)

オイルショックとまでは言わないが

住んでる所も職場も鉄道が止まっているので家におります。
計画停電の発表で節電できたのはメデタイっ……のはいいけれど、そうだ、まだ夕方にも停電があるかもしれないから今のうちに食糧とか追加しておこうと、12時ごろに外へ出てみたら、やはり考えることは誰でも同じ(汗

カップめんなんかも売っているご近所のドラッグストアに行ってみたら、長蛇の列foot
トイレ紙やティッシュの棚はすっからかんemptyだ。さすがにオイルショックほどの騒ぎではないけどさ。
駅前の小規模スーパーへ行ったら、なんと停電の時間帯が違うらしくて、今まで開いてたのが閉店の表示が出てしまった。同じ町内で目と鼻の先でも停電のグループが異なるから要注意だ。
チェーン店のパン屋を見てみると、早くも棚が空っぽ状態。出遅れた~(+_+)
大規模スーパーは最初から終日休業。土曜日には車が列をなしていたガソリンスタンドは在庫切れで閉まっていた。これじゃ車通勤も難しい。

食品は保存のきかない野菜や生鮮食品なら比較的手に入れやすいもよう。しかし、政府はもっとちゃんとメッセージを出すべきだったのではないか。それどころじゃないのかもね。
まあ、二、三日すれば元の状態に戻るだろう(多分)。
原●●発電所がホニャララしなければな。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2011年3月13日 (日)

地震の後で……いやまだ終わってない

被災された方々にお見舞い申し上げますm(__)m

幸いなことに、用があって帰宅していた。そうでなければ職場から歩いて帰る羽目になったろう。
マンションの中層階なんで揺れがユラ~リユラ~リと来る。しかも時間が長いので気分が悪くなってしまった。さらに地区一帯停電である。こうなると集合住宅なのが裏目に出た。エレベーターはもちろん水道やガスの床暖房も電気がないと動かないのだ。ガスコンロだけは使えたけど。
もっとも、家を失うことに比べたら文句なぞいえないのである……。

当然、TVやインターネット(ノートPCだけどプロバイダがケーブルTVなのでアウト)も使えず、ケータイでニュースを見ようとしても繋がらず。NHKの文字情報だけはアクセスできた。結局、大昔のトランジスタラジオを引っ張り出したのであった(+_+)トホホ
水・食料はもちろん電池も余計に買っておかなくてはと反省。
やはりケータイでツイッターをやる方がいいのか(?_?)

それにしても、、小学生のお子ちゃまたちは停電していて余震が何度もきているのに元気に外でサッカーごっこをしているのであった……。

それにつけても原発が不安であるよimpact


見ている方も多いと思われますが音楽関係の情報はこのあたりか。
《チェンバロ漫遊日記》
神戸の大地震の時は海外アーティストが「こわいから来日やめる」って取りやめになったことがあったような。東京での美術展で出品中止になった美術品もあったはず。
《やくぺん先生うわの空》
105名で公演を敢行したのもすごいが、赤坂から錦糸町まで歩こうとした人がいたのには驚かされる。無謀ですdash クラヲタの根性(?)恐るべしか。


【追記】はあまりにどうしようもないので削除sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 7日 (月)

アカデミー賞授賞式雑感

ようやくTV放映を録画しといたのを見終わりました(@_@;)
今年の受賞結果はほとんど下馬評通りで波乱なし。ただ、監督賞はD・フィンチャーに行くという意見がほとんどだったのに、『英国王のスピーチ』に行っちゃったのねえ。いきなり、もっと若い世代(38歳)の監督へ……。これで、フィンチャーがギョーカイでは好かれていないというのが確定か。
結果については《海から始まる!?》のこちらこちらの記事が参考になります。

一番心配したのは長編アニメーション賞が『トイ・ストーリー3』じゃなくて、猛追してた『ヒックとドラゴン』になるんじゃないかということ。
でも取れてヨカッターヽ(^o^)丿
もっと良かったのはランディ・ニューマンが同作で歌曲賞受賞\(^o^)/バンザーイ
20回もノミネートして受賞は2回めspa でも、実は候補から『バーレスク』が外れた時点で本命になってたらしい。あとハッキリ言って、歌曲賞ならもっとふさわしいのがこれまでに幾らでもあったと思うがな((+_+)) まあ、メデタイってことで。
それから『インセプション』は、SF・ファンタジー系作品で高い評価のものは、主要賞はなくて技術系の賞をやって穴埋めという従来通りのパターンであった。

授賞式自体は司会のアン・ハサウェイきれいshine ドレスもとっかえひっかえでいずれも似合ってた。もう一人の司会のジェームズ・フランコとは夫婦漫才みたいだったけど、別に彼じゃなくてもよかったような……(v_v)

そんな中で唯一の爆弾炸裂は助演女優賞。まずプレゼンテーターのカーク・ダグラスが登場。御年93だか94歳で、あら、生きてたのね~dash状態である。しかもアン・ハサウェイに向かって「ベッピンやのう~。ワシがもっと遅く生まれとったらよかったのに残念じゃわいheart01」(←ちょっと意訳してみました)
発表直前になっても「ワシは3回ノミネートされたが貰えなかった」とチクリ、さらに「ところで--」と繰り返して引っ張る引っ張る。私がマイケル・ダグラスだったら「親父頼む、消えてくれ~(>O<)」と言いたくなるだろう。

賞を獲得したメリッサ・レオが壇上に上がると恐ろしいコーフン状態。何を言っているのかワカランという中で、TV放送で言ってはいけないFで始まる4文字言葉banを口走ってしまったのであったよ。ほとんど本命視されていて他の映画賞も取っていたのにどうしてこうなる? まさか演技とも思えんが。

その他のほとんどの受賞者のスピーチは名前の羅列で詰まんなかった。
例外は脚本賞のデイヴィッド・ザイドラー(『英国王のスピーチ』)--「73歳というのは脚本賞では史上最年長らしい。これからも記録を伸ばしてほしいね」。続けて「女王陛下に感謝。メリッサ・レオみたいな汚い言葉をたくさん使ったのを認めてもらって」
早速、言われちゃったーですかね。
同じ監督のトム・フーパーのスピーチは格調高かったが、最後に笑わせるオチがあってよかった。

そして、ランディ・ニューマン来た来た━━━('∀')━━━!!
「20回ノミネートで2度目じゃ確率は高くないな」「あんまりノミネートばっかりなんで、候補者を集めたランチはランディ・ニューマン・チキンて名称になるかと思ったよ」「名前の羅列は見苦しいからやめろと忠告されたんだ。名前を言いたいんだけどね、でも言わないよ、見苦しいから。だけどピクサーには6本もの作品で付き合いがあるからねえ」
結局名前を出したのはピクサー以外には、監督とミッチェル・フルーム(曲のプロデュースをやった?)だけだった。
「歌曲賞ノミネートが5作ないのはどういうことだい。撮影賞だって5作あるのに」と苦言を呈したと思ったら「でも、候補作が増えたら受賞できなかったかな」……正直に言っちゃってますfuji
ということで、10年後ぐらいに30回目のノミネートで3回目の受賞をよろしくお願いします(^人^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 6日 (日)

タブラトゥーラ・コンサート:急勾配の上で、25人の妻がいることと日本の未来について考えてみた

110306
会場:所沢市民文化センターミューズ キューブホール
2011年2月26日

タブラ所沢に来たる!
前回の東京(ハクジュホールだったかな?)はパスしたので久しぶりである。
ここの大ホールの方は何回も入ったことがあるが、キューブホールは滅多に来なくて2回目ぐらい。入口前に意味不明の急勾配があってそこをせっせか(> <;;と登って入るのであった。

しょっぱなから乗りのいい「レセルカーダ」から開始。しかし、最初がこの曲では観客の方はなかなか付いていけんのう。
つのだたかし団長が恒例の「ブラボー練習(別名・強制)」(^O^♪をやり、かと思えば弾く楽器を間違えたり(曲が始まってから気づいたらしい)……大丈夫かfoot

古楽系の曲をやってから後はオリジナル曲へ突入した。
江崎浩司作の「タルタリア」には驚かされた。イントロは津軽三味線を意識したものだとこれまで思っていたのだが、今回はベンチャーズnotes(←古い)みたいなノリ。さらに山崎まさしのビウエラはブルースっぽいフレーズだし、何やら無国籍無時代を超えてもはやアナーキーの域に達していたであった。
田崎瑞博作「タルタリア」も近藤郁夫のパーカッションの鋭い突っ込炸裂みがよかったですのよ。

団員紹介では、猫好きな山崎氏について「ビウエラのヘッドの細工が猫の顔」「家で20匹も猫を飼っている」という話があって会場から驚きの声が上がった。団長が「さらに奥さんもいるんです」付け加えるとメンバーの誰かが「奥さんは25人いたりして」と冗談を飛ばしたのであった。
猫20匹もすごいが25人の奥さんいたらもっと大変だ~thunder

途中で穴あきの赤いドレスを着た波多野睦美が特出。「スカボロー・フェア」など英国の古い伝統的な歌曲を歌った。
貴婦人が旅芸人に付いて行ってしまうしまうという「ラグルタグル」については、昔のこの手の曲というのは芸能ニュースやワイドショーの役割を果たしていて、これも実際の事件を歌っているという解説があった。なるほど確かに歌詞を見ると、前半は事実を伝え、後半は当事者のインタビューになっている。「領主夫人が激白!私はなぜ夫も身分も捨てたのかbomb」ってなもんである。

「もっと聞きた~い(@^^)/~~~」という会場の雰囲気をよそに、一旦引っ込んだ波多野睦美であったが、アンコールで突如再び乱入。客席に向かってステージに上がって踊るように促すのであった。
しかし、それ応じてステージで踊ったのは女子ばっかり! ええーい、ふがいないannoy男子は一体何をしておる(`´) これでは日本の未来がどうなるのか不安であ~る。
えっ、私σ(^_^;ですか? 中年はステージで飛び跳ねてもみっともないだけなので、オバハン禁止dangerでお願いします。

アンコール終了後は直ちにロビーへ向かう。そこで期待通り、サイン会用の机を端に寄せて2曲やってくれたのよ(*^_^*)
これで2800円は安い! 所沢市民の皆さんまたよろしくお願いしまーす。


団長もステージで言ってたが、満員御礼のはずなのに空席が結構あったのはなぜなのか不明(?_?)
座席の番号が分かりにくくて間違えて座っている人が数人いた。
それから女子トイレは洋式を増やしてくれい。関節炎持ちにはつらいのよng

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 5日 (土)

「ザ・タウン」:甘過ぎ注意報発令

110305
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック
米国2010年

ベン・アフレックの監督二作目。前作の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が今イチの出来だったのでパスしようと思ってたが、映画関係のブログで取り上げられている数が多かったので行ってみることにした。
ただ、賛否は見た人によってかなり分かれるようだ。

この作品もやはりボストンが舞台となっている。前作の感想にも書いたけど、ボストンは古い建物が多くて街並みが美しいが、実際には犯罪率が非常に高いそうである。そのせいかこの都市を舞台にした犯罪小説やハードボイルド小説は多い。この映画もそういう小説を原作としている。

若者四人組が銀行強盗をするのが発端。若い女性支店長を目隠しして人質にとって逃走し、途中で解放するが主人公は彼女のその後の動向を探っているうちにホレてしまうheart02のであった。

手際よい強盗の手口や、狭い路地を逃走するカー・アクション、そして市街での銃撃戦などは手堅くキメて、思わずヨッシャ~(*^^)vと叫びたくなった。見ていて満足であ~るgood

しかし一方、若くして支店長をやるほどのヒロインがどうして主人公に惹かれるのか見ていてよく分からない。この二人のラブロマンスの描写がいささか甘すぎ~。虫歯cakeになりそうよ。

他にも、街のボス然とした老人(先日亡くなったピート・ポスルスウェイト)がご近所の若いモンに強盗を嫌も応もなくやらせていて、そこから抜け出せないという仕組みがあるようなのだが、それがあまりよく実感できないのも難だ。
他所のブログ(後で探したがもう一度探し出すことができなかった(~_~))で、P・ポスルスウェイトやクリス・クーパーのような名優を出しといて出演時間があまりに短すぎるから、本当はもっと長くて過去の因縁などが描かれていたのではないかと推測していた。実際、最初は4時間ぐらいあったのを編集で切りに切ったらしい。削られた部分で色々あったんだろうなあという感じだ。

あともう一つ、今イチ感があったのは主人公の造形も甘すぎという点。主役はベン・アフレック自身でやらずに、他の役者にした方が良かったんじゃないの?
オスカーに親友役のジェレミー・レナーの方が助演賞ノミネートされたのは仕方ないという印象だ。特に終盤で彼がバッグの中からドリンクを取り出して飲む場面……ハードボイルドですpunch

見ていて思い浮かぶのはM・マンの『ヒート』だろう。強盗や銃撃戦の場面もそうだけど、「晴れた日……」のくだりはアシュレイ・ジャッドとヴァル・キルマーの夫婦のエピソードを連想させる。ただ、あの瞬間が今生の別れとなる悲壮感はこちらの作品にはないのだった。

というわけで、けなしまくる必要もないが、褒めまくるのもどうか--というどっちつかずの所が結論である。


糖度:8点
辛度:6点


| | コメント (0) | トラックバック (4)

2011年3月 1日 (火)

聴かずに死ねるか:マイナー・コンサート編 3月版

いよいよ年度末--忙しくなります(-_-;)

*23日(水)北谷直樹チェンバロリサイタル
もう、自分で「キャ~~!ナオキーッ\(^o^)/」って叫んじゃおうかなっと。
*26日(土)My Favorite Tune’s(有田正広&千代子)
*27日(日)ラテン・バロック!至高の天使たち(コントラポント)
*30日(水)古きよきイギリスの歌(波多野睦美&つのだたかし)
東京・春・音楽祭も色々やりますな。

他にはこんなのも
*12日(土)G・ボッセ&神戸市室内合奏団←残念ながら中止だそうです
       松井直美
*19日(土)櫻井茂&桑形亜樹子
*22日(火)小さな歌のコンサート4
*25日(金)渡邊孝
*27日(日)中野振一郎

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »