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2011年3月26日 (土)

2月末~3月の記録

書き損ねてしまった映画やコンサートの感想を以下に簡単に書いておきます。

★ドミニク・ヴィス&カフェ・ツィマーマン「フレンチ・コミック・カンタータ」(3月3日、津田ホール)
まさしく「芸人」と呼びたくなるほどのD・ヴィス大活躍impact 赤い三輪車に乗って歌いながらグルグル走り回り、一人何役もこなし笑いを取る。
それに比べると器楽だけの曲が地味に見えて(聞こえて)しまうのは仕方ないか。カフェ・ツィマーマンは顎あて&エンドピン使用?

★小谷元彦展「幽体の知覚」(森美術館、2010年11月~2011年2月)
白っぽい彫刻群はなんとなくギーガーを乾燥させて清潔にしたみたい。鏡を使った空間に巨大な滝の映像を流す「インフェルノ」は中でショックで倒れたりしないように適度に抑制された印象。
いずれも面白いけど衝撃的というほどではなかった。
地震が起こった今では、森美術館にはしばらく上りたくない(-_-;)

★「ヤコブへの手紙」(デンマーク2009年)
目の不自由な老牧師、恩赦で刑務所を出てきた女、郵便配達という主要登場人物3人のみで、美しいが冷厳な風景をバックにした簡素なドラマである。
もっとギリギリとした人間ドラマかと思ったらそういうわけでもなく、見ようによっては現実離れした寓話風なのだった。
郵便配達がアヤシイ奴とかいうのは却って邪魔な話ng ここは素直に神サンが牧師の傲慢をいさめたと解釈しておこう。

★「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」(フランス・ドイツ、2010年)
監督オリヴィエ・アサイヤス。カンヌ映画祭で上映されて話題になったというTVミニシリーズである。全3回で合計6時間近くあるのをWOWOWで一挙に放送した。
名前だけは非常に有名なテロリスト・カルロスを主人公にした実話を題材としたフィクション。革命の理想に燃えていた男がやがてブヨブヨと太った殺し屋に堕落し、冷戦構造の崩壊とともに厄介者扱いされていく過程を淡々と綴る。
日本赤軍が関わったハーグ事件、OPEC本部襲撃事件(各国首脳が会議してるのに警備がほとんどないのに驚く)などなど。しかし、彼が関与したと立証されているのはほとんどないという。
カルロスが関係した北アフリカ・中東の国々が揃って、まさにこの現在、極めて激動状態にあるのが興味深い。(もちろん欧米諸国も無関係ではない)
ハリウッド映画のように訛りのある英語で話したりせず、そのままの言語を使っているのも感心。
最初は精悍だったカルロスのあまりの変貌ぶりに、こんなに減量←→増量して演じた主役のエドガー・ラミレスは大丈夫だったのかと心配になってしまった(^O^;
音楽の使い方もよいnotes
なお、カルロスをモデルとした作品には『ジャッカルの日』(こちらは完全なフィクション)があるが、これは名作中の名作。主人公のジャッカルは超ク~~~ルshadowで悪役ベストにノミネート確実だ。なお、リメイクの『ジャッカル』は……見なくていいかなっとdash

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