「エリザベス王朝のリュート音楽」:踊る女王に弾くスパイ
演奏:佐藤豊彦&櫻田亨
会場:近江楽堂
2011年5月13日
久しぶりに近江楽堂へ行く。
13日の金曜日ではあるが、この日は佐藤豊彦のリュート演奏会。ルネサンス・リュートの全盛期であるというエリザベス1世の時代の音楽を取り上げている。女王はいつも4人のリュート奏者を傍に控えさせていたという。ダウランドがその地位につきたくて色々画策したが、結局女王の生きていた間はダメだったというのは有名な話である。
前半は独奏で、当時流行の舞曲であるパヴァーンとガリアードが中心。ダウランド、ホルボーンはともかくロビンソン、カティングという作曲家は知らなかった。
佐藤師匠の話によると大陸を行き来していたダウランドはスパイ説もあったそうである。そういや、ヘンデルもスパイ説がありましたな。女王陛下のスパイはルネサンスの昔からいたんだ(~o~)
女王はよく運動のためによく踊ったそうだが、こういう舞曲で本当に踊ったんかい?いざ踊るとなるとかなり難しいんでは……なんて思ってしまった。
この日の近江楽堂はエアコンが暴走することなく、ちょうど良い具合なんでよかった。
後半では弟子の櫻田亨が加わってリュート二重奏となった。
よくよく思い返してみるとソロはよく聞いてるが二重奏はナマでは聞いたことがないような。
二つのリュートで左右に音を振り分けた疑似ステレオみたいな曲あれば、互いに音を追いかけあうような曲もあり、独奏とは趣がかなり異なる。いずれも師弟でぴったり息の合ったところを聞かせてくれた。
佐藤師匠は非常に微細で消え入りそうな音まで駆使して演奏していたが、そういう時に限って客がセキしたり、チラシ落としたり……(~_~メ)なんでだ
昼間はかなり気温が高かった日だったので、早速電車では冷房が入っていた。今からこんなんで節電なんてできるんかい
| 固定リンク | 0
コメント