劇団新感線「港町純情オセロ」:シェイクスピアはベタがお好き
原作:W・シェイクスピア
脚色:青木豪
演出:いのうえひでのり
出演:橋本じゅん、石原さとみ
会場:赤坂ACTシアター
2011年4月30日~5月15日
新感線とシェイクスピアの組み合わせと言ったら「メタル・マクベス」(もう5年も経ってるんですねえ)があったが、これはその第二弾で「オセロー」なのだった。
今回は昭和初めの時代設定で、舞台は神戸をモデルにしたとおぼしき港町である。主人公は日本に戻ってきた日系ブラジル人でヤクザ稼業をし、戦争じゃなくて縄張り争いに明け暮れている。
そんな彼が入院した先の院長の娘と相思相愛となり……という次第。
全体の印象は松竹新喜劇を思わせるベタな人情喜劇であった。もちろんラストの悲劇的な部分を除いてだが。
一同、絶叫し走り回り殺陣も入れてギャグで笑わせ最後には泣かせるというてんこ盛りの展開には、口アングリ状態で感心するというかあきれるというか--\(◎o◎)/!
しかし、よくよく考えてみればシェイクスピアの生きてた時代もこんなベタな芝居で、観客を笑わしたり泣かせたりしてたのかなあ、なんて思ってしまったよ
オセロ役の橋本じゅんは熱演(いつもそうだが)。ヒロインの石原さとみは甘えている時も泣き叫んでいる時も同じテンションなんで、見てて疲れてしまうような。
ゲイボーイ役の大東俊介ってクレジットが三番目なんだけど有名な人なんかしら。一緒に行った友人も知らなかった。オバハンには知られてない?
次々回はロッキー・ホラー・ショーやるのか 楽しみだねえ~(^^♪
終演後は店の中を川が流れている居酒屋で飲んで食って終電の二本前に帰ったのであった。
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