「カーズ2」(3D字幕版):「2」は「1」の続きならず
監督:ジョン・ラセター
声の出演:ラリー・ザ・ケイブル・ガイ、オーウェン・ウィルソンほか豪華声優陣
米国2011年
待ってましたの『カーズ』(字幕版はこちら)の続編である。
久々にジョン・ラセター現場監督復帰ということもあって期待大で、よし)^o^(今度も字幕版で行くぞーと意気込んだんだけどね……。
字幕版やってねえ~~(>O<) やってても数少な~い
仕方なく都心の映画館へ行った。
ところが、字幕版はそんなに混んでいないにもかかわらず、窓口のおねーさんにすごい前方を割り当てられてしまい、3D鑑賞にはかなり不利な状況となってしまった。こりゃマイッタ(@_@)
実際見てみると、字幕追うのに目がチカチカしてストーリー把握するのが精一杯であったよ。
前作は洗練されたレーサー車ライトニング・マックィーンが、田舎町に放り込まれてさあどうするよ--という話だったが、今回はその逆で「ド」がつく田舎者、ぢゃなかった田舎車のメーターが国外へ飛びだし世界を 股にかけ タイヤにかけ活躍。しかも本人はよく分かってないけどJ・ボンドみたいな国際スパイとしてなのだった。
「女王陛下のスパイ車」の声の出演は、なんと名優マイケル・ケイン……と言ったらやっぱり「国際諜報局」ですな。
のっけから手に汗握るスパイ(車)アクション・シーンが展開して驚かされる。
メーターのおっちょこちょい振り、日・伊・英と回る華やかなワールド・グランプリ、代替エネルギーをめぐる策謀(そういや『ウォール・ストリート』もこのネタが出てきましたな)、忘れ去られた車の秘密結社等など、こりゃ完全にスパイ物のパロディみたいな感じで前作とは全く違~う(x_x) ちとガッカリだ。
……と思ったけど、よくよく考えてみれば前作のようなしみじみ路線で、あれ以上の出来を極めるのは無理だろう。となれば、全く違う方向を目指したのは賢明だったかも、と思い直したのであった。
ただ車ネタ全般、特にオンボロ車関係はカーキチ(死語?)でないとよく分からない印象は強い。どうしてレモンがテーブルに飾ってあるのかも意味不明だったし(下のリンクを参照のこと)。
とはいえ、へこみを大切にするメーターはええヤツです でも、友人のデートの邪魔はいかんよなあ。
もう一度、今度は吹替版で映像をじっくり見てみることにしよう。
R・ニューマンが音楽担当を降板したのは残念。
声優はフランコ・ネロヴァネッサ・レッドグレーヴ組やその他豪華出演陣が嬉しい。
日本の場面では、首位を譲った東京タワーと今は亡き歌舞伎座が出現 思えば世の移り変わりが激しいです。イタリアでは「法皇車」、英国では「女王車」が登場したのに日本では何もなしなの……(^^? やはり、やっちゃいけないネタなのか。
しかし、一番の日本ネタが至れり尽くせりの高機能(?)トイレというのは笑ったというか、そんなに驚異なんだ日本のトイレである。
ついでに書いちゃうと、コンサートでホールのトイレに入るとウォッシュレットの方には点字や英語で説明がついてたりするのに、肝心の「洗浄」ボタンにはどこでも漢字しかないのはなぜだ? オペラシティなんてガイジンさんが来るだろうにさ。
なお、恒例のオマケ短編はなんと『トイ・ストーリー3』後日譚という嬉しいもの。ドジなケンをおなじみの面々みんなで盛り立ててやるという涙ぐましい(?_?;お話しで楽しい。
吹替版の感想を書きました。
友情度:7点
日本のトイレ:9点
【関連リンク】
《水曜日のシネマ日記》
《ノラネコの呑んで観るシネマ》
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