「元禄~その時、世界は 第3回 西と東~もしも鎖国がなかったら」:すり足でもバロックダンス
藝大プロジェクト2011
会場:東京藝術大学奏楽堂
2011年10月8日
このシリーズ中、一番聞きたかったのはこれだっ(*^^)b
まず前半は「鎖国政策の真実」と題するレクチャーで、東大の日本近世史の教授のお話。ただ、例の如く時間に遅れて行ったので、終盤しか聞けなかった。それでも遠藤周作の『沈黙』の話とか面白かったので、もっと早く行けばよかったと後悔であります(^^ゞ
この後にいよいよ、空想音楽会「1687年江戸城二の丸コンサート」の始まりだ~。
将軍徳川綱吉、実は歌舞音曲を愛した文化人だったらしい。で、その点が在位時期も重なっているルイ14世と似ているのである。同時期にそういう君主たちがいたということから、もし日本が鎖国をしていなかったら--という仮説を立ててみると……。
それはなんと国王の不興をかったリュリが、日本へ自作の売り込みに来て将軍の前でコンサートを開くのであった\(゜ロ\)(/ロ゜)/タイヘンダー
リュリが「アルミード」を演奏しダンサーがバロックダンスを踊れば、将軍綱吉は負けじと能を舞う。三味線と宮廷楽団が共演したかと思えば、しまいには「フォリア」をすり足で踊っちゃったりして、こりゃビックリよ
リュリだけでなく、実際に綱吉の前で歌と踊りを披露したという医師ケンペルや、はては振付師ポーシャンまで出現である。
さて、リュリが引き連れてきた宮廷楽団は、指揮と鍵盤が大塚直哉、コンミス荒木優子に鈴木(弟)秀美や山岡重治、歌手は野々下由香里など藝大古楽科豪華メンバーである。それに加えて綱吉役は邦楽科教授だし、台本書いているのは放送作家として活躍中の院生--と藝大総力をあげて(?)のステージ作りだったのであった。スゴイね
ただ、演奏や踊りは文句なかったが、劇の部分は学校でよく卒業式の直前にやる送別会の出し物の教師による寸劇みたいな感じがしたのは否めない(^^;
リュリ役はテレビにも出てる慶応の講師だそうだが、これがまた「変なガイジン」の定番にピッタリはまっていた。
というわけで、こんな盛りだくさんで2000円なんて信じられねえ~(私は3回券買ったので1500円なのだ)。また次もよろしくお願いしま~す\(^o^)/
今回はアリア一曲だったけど、できれば野々下さん主役で「アルミード」をお聞きしたいですわ
この後、コンサートのハシゴしなければならないので、途中で出られるように後方の席に座ったが、途中休憩なかったので早めに終わって一安心。もっともダンスや舞を見るには後ろの方でちょうどよかったかも。
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コメント
空想音楽会って、洒落た企画ですね。藝大総出でやってて出演者は豪華ですが、演出と舞台がイマイチなのは宿命でしょうか。。。2000円なら文句言えませんけど。
今月は、いろいろマイナー・コンサートが充実していそうですね。皆川先生のお話が楽しみ。くれぐれも遅れないように、なるべくかぶりつきでお願いします。
投稿: レイネ | 2011年10月12日 (水) 14時57分
この企画、衣装やカツラなんかもちゃんとしたのを使ってました。かなりリキが入ってましたねー。
皆川先生の話はもちろんちゃんと最初から聞くつもりですが、最前列では……(>_<)
おやぢギャグの直撃をくらって、藝大の門あたりでパッタリと行き倒れになるかも知れませぬ。
投稿: さわやか革命 | 2011年10月15日 (土) 08時02分