「織り込まれた宝石」:客席の昼と夜
演奏:アンサンブル・ディアマンテ
会場:近江楽堂
2011年9月23日
こちらのコンサートのメンバーと4人中3人が同じである、アンサンブル・ディアマンテ。リコーダー宇治川朝政、ヴァイオリン木村理恵、チェンバロ福間彩--に加えて、チェロが英国人のロバート・スミスである。
二年前に結成され、古楽コンクールでも賞をゲットしているそうな。
スミス氏がガンバに持ち替えてソロを取ったバッハのガンバ・ソナタを中に挟んで、テレマンとヘンデルのトリオソナタをやった前半は和気あいあいといった印象だった。四人のコンビネーションを楽しめた次第である。
ところが、バッハのオルガン曲を元にしたトリオソナタから始まった後半は、何やら雰囲気が変わって丁々発止のぶつかり合いの気運となった。
次のテレマンのソナタの終章ではあまりに「速っ」(@_@;)という感じで、終わった時には客席から思わずため息がもれたほどだ。
さらに最後のヴィヴァルディのコンチェルトでは怒涛の展開だー。咆哮するチェロに飛翔するヴァイオリン、鋭く突っ込むリコーダー、背後から虎視眈々と狙うチェンバロ--ではないですかっ\(◎o◎)/!
さすが、ヴィヴァルディ! こんな曲を作ってたとは……ド派手過ぎです。
そうして、小さな近江楽堂を大きな拍手が満たしたのであった。
いや~満足満足(^^♪
それと、バッハ作品の方もあまり目立たないがオルガン原曲だけに、宇治川氏がリコーダーで吹くのは結構大変だったのかも。
ただ、肝心のR・スミスは日本語の挨拶は結構達者だったが、どういうチェロ&ガンバ奏者なのだかはシロート耳にはまだ今イチよく把握できなかったのも事実である。
終演後、会場の外に演奏者たちが出て来て話しているのを小耳に挟んだところ、昼の回(私が聞いたのは夜の方)ではあまり客席は盛り上がらなかったらしい。信じらんない~、何故よ(・・?
よーし、それなら次はおひねりと花を用意して、ついでに近江楽堂の椅子の座布団も一緒にステージに投げ込んじゃうぞっと決意して家路についたのである。
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