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2011年10月31日 (月)

「エンリコ・オノフリ バロック・ヴァイオリン・リサイタル《悪魔のトリル~幻のヴァイオリニスト。》」:この日私は「奇跡」を見た!のか?

111031
会場:ハクジュ・ホール
2011年10月28日

斧振旋風来たーっ~~~~~(^^)~~~~~♪♪♪

前回来日時の公演には行かなかったのだが、今回は「イタリア過激派」を聞いてみるべえと満員御礼の会場へ足を運んでみた。行く気になったきっかけは去年、オノフリの弟子の杉田せつ子の演奏を聞いたことから興味が湧いたからだ。

さて、生オノフリを見るのは2007年のヘンデル公演以来。あの時に比べると彼は大げさではなく三分の一ぐらいに細くなっている(!o!) 同年代の男性としては完全に痩せてる方に入るだろう。なるほど確かに「奇跡のヴァイオリニスト」だー。

2回公演のうち、今日の方は4人で小編成の合奏をやるのかと漠然と思っていたのだが(日曜の上野は協奏曲系だ)、実際始まってみるとそうではなかった。4人でやったのは一曲目のヴィヴァルディのソナタとラストのやはりヴィヴァルディ版の「ラ・フォリア」だけだった。
従って杉田せつ子はこの2曲に出たのみ。完全にオノフリの個人技を披露するコンサートである。

ヘンデル、ヴェラチーニ、タルティーニの「悪魔のトリル」は鍵盤(チェンバロ&オルガン)の渡邊孝との組み合わせでやり、コレルリのソナタはチェロの懸田貴嗣と、それぞれ二人で演奏。この手の曲で通奏低音がチェロだけというのは珍しいが、マッチしているのかしていないのかよく分からないような、多分に緊張感をはらんだ(と感じたのは私だけ(?_?;)演奏だった。
渡邊氏はグッジョブと言いたくなる、主役に負けない迫力であったよ。

で、オノフリはというと、ヴァイオリンという楽器のあらゆる面を引き出して、強弱硬軟自由自在に弾きまくり、聞きなれた曲も初めて聞いたかのように思わせる斬新な解釈を披露した。まるで踊ってるような大きなアクションで弾き、勢い余り過ぎて弓をどこかにぶつけるような余計な音も若干聞こえたが(前の方の席だったんで聞こえた)、そんなことはキニシナイ ('ε')
これでイタリア系以外の、バッハなんかはどういう風に弾くのか?--日曜の上野でブランデン3番をやる予定らしいが、聞いてみたくなってしまった。
客席からはブラボーが飛び、拍手喝采になったのは宜なるかなである。

しかし問題なのは……だからといって、彼の演奏が好きかというとそういうわけではないことなのだ


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