« 一体、今何が問題なのか | トップページ | 「U2 360° LIVE from Los Angeles」 »

2011年10月15日 (土)

「ミヒャエル・シュナイダー リコーダー・リサイタル」:ソフィーたんと呼ばせてもらってエエですかっ

111015
会場:武蔵野市民文化会館小ホール
2011年10月8日

上野のコンサートの終了後、小走りに上野公園を通って電車に飛び乗り、三鷹へ 完全に間に合った(*^^)v
でも、三鷹の駅から会場まで結構歩いたし、座席に座った時にはドッと疲労感が…… 眠気虫が出現しそうな嫌なヨカ~ンだ。

さて、ミヒャエル・シュナイダーって実は名前も知りませんでした、ハイ(^^ゞ しかし、武蔵野から送られてきたチラシに「来日を果たしていない最後の巨匠の一人がついに来日」とか「カメラータ・ケルン、ラ・スタジオーネ・フランクフルトを創設。ドイツ古楽界を牽引し続ける秘宝」などと書いてあり、おまけに今村泰典も共演となれば、こりゃ行かねばなるまいである。

もう一人「ヒレ・パールと並ぶヨーロッパ屈指の名手」にして「美貌のガンバ弾き」が来日するはずだったのが、原発事故を理由に出演辞退。代わりに韓国系の若手女性奏者ソフィー・セーヒ・イが登場した。
彼女がまたホントに若い! おぢさん二人(^o^;)に挟まれて座ってると余計にそう見える。お肌なんかピカピカして輝いてるし--オバサン、羨ましいわ~(音楽に無関係だが)

この三人で最初の四曲はフレスコバルディ、フォンタナなど初期バロックの曲を、その後は後期バロックを演奏した。
また、三人がそれぞれソロ曲もやった。ソフィー女史は、ご本人の印象とは対照的にテレマンのガンバ曲を渋く弾きこなした。どこかで聞いたことがあると思ったら、サヴァールのソロ・アルバムでかな。演奏する前に日本語で曲目紹介してくれて、ますます会場の好感度アップなのであった。(これも音楽に無関係だが)
今村泰典はバッハのチェロ組曲をテオルボで。同じ趣向の演奏は佐藤豊彦が録音しているが、これがドイツ風堅牢なチェロを思わせたのに対し、今村師匠の方は流れを重視した柔軟なタッチの演奏だった。ただ、テオルボの独奏にはいくらなんでも会場は広すぎたのが残念無念である(+_+)

本日の主役シュナイダー--外見は某フライドチキン屋の前に立ってるオヤヂを少し細くしたような感じ--はブロックヴィッツ(この人も知りません)という作曲家のリコーダー・ソナタだった。彼の演奏は気負いなく難しい所も全く難しげなく気負いもなくサラッとやってしまうタイプで、会場の喝采をあびていた。
アンサンブル曲も文句な~しである。

アンコールに入るとハプニングが(!o!) 曲目を打ち合わせてた今村師匠がいきなり驚いたように「なにっ、テレマンをやるって」と大声を上げたのである。そして、会場の方に向いて「テレマンのリコーダーとガンバのためのソナタをやりたいのですが、それだとチェロが足りない。どなたか会場にチェロを弾ける方はいませんか?」
すると、笑い半分、ざわめき半分の客席の中から、なんと「ハイッ(^^)/」と手を上げる若い男性がいるではにゃあですか!……って、最前列の一番端の席でよりによってバロック・チェロを持参しているとは、今村先生バレバレ過ぎでーす

ということで、名前は分からんが韓国系?の男性(イタリア留学中とか言っていたような)が舞台に上がって、四人で何事もなくテレマンを演奏したのであった。
拍手喝采の中、次は先日のBCJの公演で聴いたばっかりのカンタータ140番からコラール。またしても、今村師匠が「今度は歌手がいないんですが、会場に……」と笑いを取った上で、ソフィー女史が歌手のパートを弾くことで問題解決したのであった。


武蔵野市民文化会館に来たのは久し振り。駅前にあった古い一画(廃屋があったのか?手入れのされてない樹木が鬱蒼と茂っていた)が武蔵野の面影を留めているようだったのが、跡形もなく高いマンションが建っていたのにはビックリよ。


| |

« 一体、今何が問題なのか | トップページ | 「U2 360° LIVE from Los Angeles」 »

コメント

ブログ面白く読ませていただきました。有難うございます。武蔵野でのコンサートからほぼ1年が経ちます。この10月12日(金)に東京オペラシティー3階にある近江楽堂で16世紀スペイン黄金時代、カルロス5世の宮廷音楽と題してビウエラ・リサイタルを行います。もし宜しければいらしていただければ幸いです。連絡先はコンサートプロデュース・ルミエールプロジェ concert1012@yahoo.co.jp Tel.080-5006-1305
http://www.seikonagata.com ブログ http://seiko24.blog.so-net.ne.jp です。どうぞ宜しくお願い致します。今村泰典

投稿: 今村泰典 | 2012年9月19日 (水) 15時08分

ご本人からコメントいただくとは、ありがとうございます。

近江楽堂のサイトで公演の日程が上がっているのを見たのですが、チケットの申し込み先などは掲載されていなかったので、どうしようかと考えていたところでした。
是非、拝聴したいと思います。

投稿: さわやか革命 | 2012年9月20日 (木) 06時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ミヒャエル・シュナイダー リコーダー・リサイタル」:ソフィーたんと呼ばせてもらってエエですかっ:

« 一体、今何が問題なのか | トップページ | 「U2 360° LIVE from Los Angeles」 »