「中世・ルネサンス貴族たちの古楽の宴」:代官山地下にダンス天国現わる
主催:都市楽師プロジェクト
会場:代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドプラザ
2011年10月9・10日
都市楽師プロジェクトというのは、都内の橋の下で(残響がいいらしい)船上コンサートをやったり、面白そうな企画をやっている。なので、はるばる来ましたよ、代官山
会場の入口はいかにもオッシャレーなショップの間にある狭い広場の一画。そこかららせん階段を地下に降りていくと小さなスペースに出るのであった。
前半は「ヨーロッパ中世の世俗音楽」で、演奏は既にこのブログでも紹介したことがあるジョングルール・ボン・ミュジシャン(この記事とかこの記事)の4人組である。
中世風の衣装をつけて、バグパイプやフィドル、ハーディガーディなどをバックに歌われたのは吟遊詩人たちの作品。騎士が羊飼いの娘を口説くが騙されないわよ<(`^´)>とあしらわれてしまう12世紀フランスの歌曲が面白かった。辻康介と名倉亜矢子が日本語の語りも交えて笑わせてくれた。また「ロバンとマリオン」から心情あふるるマリオンの歌もよかった。
その後は「カルミナ・ブラーナ」より飲む打つ買うとなんでもござれの不良学僧が登場して、酒の神バッカスの讃歌を数曲歌う。曲間に辻氏が「酒は我々を真人間にしてくれる」と語って会場の笑いを誘っていたが、それなら私なんか毎晩真人間になるべく研鑽をつんでおりますですよ( ̄ー ̄)/C□
休憩を挟んで「ルネサンスの世俗音楽と宮廷舞踏」パートへ。
ここではヴァージナル奏者と踊り手二人が参入。衣装もチェンジして16世紀ヨーロッパの歌曲と舞踏曲が演奏された。
ダンスは様々なパターンを披露、当時の宮廷や貴族たちの生活を彷彿とさせるものだった。
で、最後に「ここで皆さんにも踊ってもらいます」という宣言があって、会場がざわめいた。私は会場は狭いし、そんなに出る人はいないだろうと思って静観していたのだが、なんと9割以上の人がわらわらと席を立って出てきたのには驚いた(!o!)
タブラトゥーラのコンサートだって、いくらメンバーがあおっても毎回常連が十数名出てくるだけなのに…… こ、これはなに(~o~;)
というわけで、大半の客が一列に手をつないで(男同士は手をつないじゃダメなんだって女同士ならいいの?なぜ)狭い会場を踊りまくったのであった。私はこの事態をボー然と眺めるのみであったが、写メとっとけばよかった。失敗した(-"-)
しかし、主催者側もあんなに人が踊りに出てくるとは予想してなかったんではないの? スペース狭すぎです
終わった後で一同拍手喝采となったが、バグパイプを吹いていた近藤治夫が「もう唇が腫れてしまったんでアンコールは勘弁」ということで、お開きになったのであった。
十分楽しかったです。ただ、代官山というハイソなロケーションが……。できれば夏に下町の盆踊り会場みたいな所でやるといいかも(バグパイプ奏者は複数準備)。
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