「ラクリメ・アモローゼ」:聴衆は打者か捕手か
イタリアバロック歌曲の神髄
演奏:ロベルタ・マメリ、波多野睦美、つのだたかし
会場:ハクジュホール
2011年11月19日
本来は5月に行われるはずだったのが、震災の影響で延期になってようやく実現。
北とぴあ音楽祭で「コジ・ファン・トゥッテ」やったばかりのロベルタ・マメリの独唱が中心の公演である。お待ちしておりました(@^^)/~~~
過去のコンサートの感想はこちら→をご覧下せえ(2009年、2010年)。
内容は同タイトルのCDの収録曲が中心だろう。イタリアの初期バロック曲ばかりで、以前の公演でも取り上げた曲が多かった。特にモンテヴェルディの作品が多くを占めている。
中ではフォンテーイという作曲家の「エリンナの涙」がバロックの定型を外れた(?)感じで面白かった。つのだたかしのテオルボも雄弁である。
またマメリのソロだけでなく、波多野睦美のソロ二曲、それから二人のデュオもやった。
マメリは常に力強い直球、剛速球でど真ん中のストライク・ゾーンに投げてくる
一方、波多野睦美の歌はフワフワとした変化球(というより魔球かっ)で捕えようとすると大きくそれたり、と思えばまっ直ぐにジャスト・ミートもあり。
しかし、こんな二人が一緒に歌うとぴったり重なってしまうのが不思議なのである。
曲間は拍手なしで進行という方針らしく、聴衆もずっと大人しくしていたが、後半では思わず拍手してしまう人が多数。
こういうのはマナーの問題じゃなくて、人間の自然な感情の発露だから仕方ないよね。
完全に五千円の元は取れた満足感高いコンサートだった。
ただ、この日は朝早く目が覚めてしまい、また寝なおしたりして、どうも頭がずっとスッキリしないままだった。休日コンサートはいつもこんな調子。アドレナリンのせいかしらん(^^ゞ
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コメント
こんばんは、「オペラの夜」です。マメちゃんは五月にフェニックスホールでもコンサートを予定していましたが、仕切り直しは東京公演のみとなって聴けず残念です。
こちら関西の12月は唐突な古楽コンサートのラッシュで、どれをパスするか迷っております…。
投稿: Pilgrim | 2011年11月27日 (日) 21時40分
遅レスすみませぬm(__)m
そちらでは復活公演やらなかったんですねー。でも、またそのうち来てくれるのではないかと
東京近辺もクリスマス公演多数……。全部行ったら倒れます
投稿: さわやか革命 | 2011年12月 1日 (木) 07時49分