バッハ・コレギウム・ジャパン「クリスマス・オラトリオ」:天使出現す
会場:東京オペラシティコンサートホール
2011年12月4日
BCJによるバッハの「クリスマス・オラトリオ」は以前の公演を聞いている。その時はクリスマスと新年の二回に分けて公演があったのだが、なぜか後半の方は行かなかった。その理由は思い出せん。CDは買ってずっと聞いていたが。
今回は第1~3部と第6部を一挙演奏ということである。
季節もの(?)ということもあってか、会場は3階までよく人が入っていた。
独唱者の印象は、ペーター・コーイが相変わらずの安定。CTのダミアン・ギヨンはいい所をかっさらっていったという印象だった。以前、テノールのヤン・コボウが「バッハは一番いい曲はみんなアルトのために書いてるんですよねえ」とぼやいていたのを思い出す。
で、テノールは少し前の北とぴあでの『コジ・ファン・トゥッテ』では今イチの評判だった櫻田亮。しかし、今回はエヴァンゲリストとして本領発揮の活躍で、明晰な歌声を会場中に響かせてくれたのだった。
ジョアン・ランは他のパートに比べて出番が少ないのが残念 でも、羊飼いに救世主誕生を告げる天使として歌った場面は、その長身も相まって本当の天使様のような迫力でピカピカと輝いていた。思わずひれ伏しちゃう(#^.^#)
楽器隊の方は「可もなく不可もなく」ではなくて「不可はなく不可もなく」で、この盤石の揺るがなさに、却って物足りなさを感じて離れてしまう人もいるのかしらん(?_?;などと考えてしまった。
それにしても、第1部の7曲目のコラールだったか、オーボエとファゴット(とオルガン」)だけの曲があって、木管テイスト充溢だった。この一種ヘンな響きを使いこなしてしまうのがいかにもバッハ先生じゃのうと感じた。また、それを吹きこなす木管部隊もいかにもである。
休日だけど、コンサート連チャンだったので、かなりくたびれた。とはいえ、帰りは新宿のタワレコで新譜チェックはおこたらぬよ(^^♪
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コメント
連荘のコンサート通い、ご苦労様です。でも、きっと、疲れなんて吹き飛びますよね、いい音楽に接すると。
来週の木曜日、フライブルク・バロック・オーケストラとコレギウム・ヴォカーレ・ヘントのコラボのコンサートバッハとザレンカよ!)があり、オンラインでチケット買おうとしてるのですが、なぜか名前を記入しても記入しても「記入漏れ」の表示で、先に進めません。。。
>いいところをかっさらっていった
ダミアン・ギヨンも出演するので、聴きに行きたいのですが。
投稿: レイネ | 2011年12月17日 (土) 23時53分
コメントありがとうございます(^^)/
|疲れなんて吹き飛びますよね、いい音楽に接すると。
し、しかし、逆に今イチなコンサートに当たってしまうと疲れも倍増……。新宿駅の雑踏でヨロヨロと倒れかねません(> <)
もうしばらくしたら、そういうコンサートの話も出てくる予定です。
フライブルクは1月に来日しますねー。声楽は入らないですが。
ハードスケジュールで来日のオランダ・バッハ協会といい、日本(というか極東)はいい出稼ぎ場所なのかしらん。
まあ、いい演奏を聞かせてくれればオッケーです。
投稿: さわやか革命 | 2011年12月21日 (水) 05時52分