もはや思い出せない2011年について(音楽系)
大震災と原発ホニャララ状態によって、霞がかかったようなこの一年--「たかが音楽、されど音楽」であったのよ。
◆古楽
☆まだまだ若いモンには負けてないで賞
ドミニク・ヴィス……三輪車乗ってドン・キホーテを歌う、なんてのはこの人にしかできないよなあ。
☆コスト・パフォーマンス賞
「元禄~その時、世界は 第3回 西と東~もしも鎖国がなかったら」……東京藝大の古楽・古典芸能系の総力を結集(?)して催された架空演奏会。これがたった1500円で鑑賞できるとは、ありがたいこってす。国民の血税は立派に還元されておりますよ。
☆踊らにゃ損々賞
「中世・ルネサンス貴族たちの古楽の宴」……演奏も楽しかったが、まさかあんなに踊る客が出るとは(^^;)
☆ガチンコ勝負賞
「能楽堂でバロックオペラ」……能・狂言とバロック・オペラを折衷ではなく、ガチンコ対決させたその心意気やよし!
☆満足賞
オランダ・バッハ協会「ロ短調ミサ曲」
☆ハプニング賞
ラ・プティット・バンド公演……演奏中にヴァイオリンの弦が切れるのはそれほど珍しいことではないだろうが、張り直して出て来て、調弦しつつ演奏するってのは、クイケン親爺ならではか。
☆企画賞
木の器……小規模ながら充実した演奏会を送り出している(これとかこれとか)。来年もよろしくお願いしま~す。
☆よく聞いたディスク
*「『深き淵より』から『われ満ちたれり』へ」(リチェルカール・コンソート)
*「ブロウ&パーセル:オードと歌曲集」( 〃 )
*「アレッサンドロ・スカルラッティ リコーダー協奏曲集」(向江昭雅)
*「ゴルトベルク変奏曲~6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版」(フレットワーク)
◆その他
*「ザ・キング・オブ・リムス」(レディオヘッド)
震災が起こった後ばらくしてようやく初めて聞いたCDが、彼らの前作である「イン・レインボウズ」だった。そのノイジーなサウンドにすべての鬱屈がふり払われていくようなすがすがしさを感じた。新作はそれとは異なる方向性の音だが、やはりなにがしかの「力」がある。
*「ランディ・ニューマン・ソングブック VOL.2」(R・ニューマン)
*REM解散
*中村とうよう自殺&最後の原稿
まだなんにも片付いていないのに、忘れたふりをして日常モードに突入する。そうやってやり過ごすのか。
「くじけないでと いいたいときは じぶんが くじけそうなとき」(桝野浩一)
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