「瞳は静かに」:悪い大人はだ~れだ
監督:ダニエル・ブスタマンテ
出演:ノルマ・アレアンドロ、コンラッド・バレンスエラ
アルゼンチン2009年
軍事政権時代の不穏さ漂うアルゼンチンを舞台にしたサスペンス--と予告を見た時はそう思えた。同様の設定の作品に「瞳の奥の秘密」があり、邦題も似たようなのをわざわざ付けてるんだから、期待して行ったわけだ。
が、あにはからんや、そういう話ではなかった。
抑圧的な体制と反政府主義者の闘いは背景に過ぎない。中心の物語は「よい子だった少年がいかに悪い子になっていったか」ということである。
政府も反政府も関係ねえ~。少年は愛する母親を死に追いやったその双方ともに復讐を遂げるのであった
ラストの展開は伏線あったのか? なんだか唐突な印象で、こんなんなありか(?_?)
--というような訳で、政治的な話にしても少年の話にしてもどっちつかずの宙ぶらりんなまま終始する。
主人公の少年はまるでかわいくて女の子みたい お兄ちゃん役も美少年です。将来が楽しみだねえ……どうでもいいけど(-"-)
祖母役の女優さんはさすがのベテランぶりを発揮だった。段々、本性が明らかになってくるのがこわい。
マテ茶というのはああいう風にして飲むんだ--ということが分かったのが唯一の収穫かな。
良い子度:5点
悪い大人度:7点
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