時代遅れの音楽
「【ホイットニー・ヒューストン 「オールウェイズ・ラブ・ユー」】 人生ピークの輝きとどん底からの再起の歌声」
映画『ボディガード』は公開当時、満員の映画館で見た。
ホイットニー・ヒューストンだけでなく相手役のケヴィン・コスナーも人気絶頂の頃で、この二人の顔合わせが実現(!o!)というのがメインの作品であった。
今ではストーリーもろくに覚えていないのだが、ただ一か所だけずっと印象に残っている場面がある。
スターのヒロインとボディガードの男が親密になり始めた頃、二人がプライベートでデートする。男が行きつけらしいクラブに連れて行くのだが、そこは白人のカップルばかりいるような店だ。
カントリーっぽい曲で二人はダンスした後、テーブルについてから女が微笑みながら尋ねる。
「いつもこんな音楽聴いているの?」
すると男の方は黙ったまま頷くのだった。
一度見たきりなので、かなり記憶違いの所があると思う。
この時にバックに流れていた件の「音楽」は、オールマン・ブラザーズっぽかった(なんとなくサウンドから推測)。
この場面がなぜ印象に残っているかというと、オールマンの曲が田舎臭く古臭い音楽のように描かれている事に、見ていて驚いたからだ。
私はこれまで(今現在に至るまで)一度たりとも彼らの音楽が古いと思ったことはないのだが……。
しかし、栄枯盛衰甚だしきショービジネス界においては、昨日の勝者も今日は忘れ去られてしまうのであった。
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