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2012年2月23日 (木)

バッハ・コレギウム・ジャパン第96回定期演奏会:秒読み迫る

120222
ライプツィヒ時代1730~40年代のカンタータ2
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2012年2月9日

いよいよ教会カンタータも残り少なく、全曲達成まで秒読み状態となってきた。
この時代になると、教会暦に合わせて作ってきたカンタータで欠けている部分を埋める作品になるのであった。そして芸風--じゃなくて作風新しい手法を取り入れたりして、これまでとは少し違ってくる。

BWV97の4曲目、ヴァイオリン独奏とチェロとアリアを歌うテノールがそれぞれバラバラのように聞こえるし、7曲目のソプラノ&バスの二重唱もファゴットが活躍して奏でる中、何やらストレンジな印象があった。その後のソプラノのアリアではオーボエ二本がグッジョブ(*^^)b
というように、ことさらに個の楽器と歌の対置がより際立っているものが多いように思えた。特に若松女史とファゴットの村上女史は大活躍だ。

トーシロの耳にはBWV9のソプラノ&アルトのアリアの複雑さは分からず無念(というか沈没しかけていた(>_<;))
それよりも177番のアルトのアリアが、久々にロビン・フレイズ来た~っ!という印象だった。鍵盤とチェロだけの簡素な通奏低音を背景に、陰鬱な曲調でエコーのかかったロビン君の歌声が広がる。何やらこの世ならぬ雰囲気が漂っていたのであった。

曲順を当初と入れ替えたのは何故なのか? またこの日は第二ヴァイオリンのトップはいつもの高田女史が欠席で、そのメンバーの順序も入れ替わっていた。

声楽のソリストも常連ベストメンバーと言ってよし(ハナたんにロビン君、テュルク&コーイ)。なのにやや空席があったのは勿体ない。

アンコールは「ヨハネ」の最終コラールで、震災の被害者と先日亡くなったレオンハルトに捧げられた。レオ翁の葬儀でも演奏されたとのこと。テュルク氏だけ楽譜を見ずに歌っていた。

終了後、出口の所にテュルク氏が募金箱を持って立っていたので入れようと近づいて行った。だけどロビン君が隣に同じく箱を持って立ったので、思わずそちらの方に入れてしまった。そしたら、ロビン君は丁寧に頭を下げて「アリガト」と言ってくれたのよ~キャーっO(≧▽≦*)Oうれピー(←死語)
単なるミーハーですが、何か文句ありまして(~ ^~)


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