結城座「夏の夜の夢」:大人の夢は夜開くのよ
原作:W・シェイクスピア
構成・演出:加藤直
会場:イワト劇場
2012年3月8日~14日
結城座がシェイクスピアをやるのは1994年の『テンペスト』以来である。その『テンペスト』、石橋蓮司が客演したもので素晴らしかった。今でもよ~く覚えている。
今回の客演は斉藤晴彦と宮本裕子。音楽は港大尋で、ミュージカル仕立てになっていたのはいささか意外だった。
荒唐無稽で猥雑なドタバタ劇でしかも結構暴力的な作品だが(ん?シェイクスピアってどれも暴力的か(^^?))それを人形が演じるのがちょうどうまく合っている。
さらに、二組のカップルが衝突する場面は人形だけでなく、操っている人間の方も一緒にドつきあうので大変な騒ぎだ
装置は斜めにかしいだテーブルで、それが2つに割れて役者が乗ったまま動いたりする(人力で)。
途中で何回か流れるサンバ風の曲が心地よかった。座員がリコーダーとホルンを生で吹いたのは驚き。
小さい子供が見に来ていたが……お子ちゃまには退屈だったようだ。おまけにこの「夢」はヒワイな大人向けの「夢」だから、小さい子は見ない方がよかろう。
ただ、ちっこい妖精たちが出てくる場面は、本来の意味でなんとなく「夢」見心地になった。
劇場は神楽坂なのだが、小さい所で分かりにくくてマイッタ(@_@;) 夜の回でもう暗かったので迷うかと思ってしまった。
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