「ドラゴン・タトゥーの女」:誰がハリエットを殺した?--はとりあえず置いといて
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ
米国2011年
『ミレニアム』は原作未読で、スウェーデン版は三部作とも見た。
今回はハリウッドでめでたくも映画化。しかも監督がD・フィンチャーってことで大いに期待である。鼻息も荒く(*'∇')=3 見に行ったのであった。
オープニングが「移民の歌」をバックにやたらカッコエエ映像だと思って見ているうちに、本筋に入ると冒頭の方で富豪一族のナチスとの関係が早々に言明されちゃって、アレレ(?_?;状態ではありませぬか。
こちらのヒロイン・リスベットは、攻撃的な印象の強いスウェーデン版に比べてずっと内省的。どっちが原作に近いの?
見ているうちに、失踪事件の謎解きにはほとんど重きを置いていないことが分かった。押し花の件も放り出したままだし。オドロオドロな事実が判明していく怖さや、さらに謎の解決に伴って感じた、ある種の爽快感は望むべくもない。
その代り、ヒロインとミカエルの恋愛の方が中心になっているようだ。原作では相当なモテ男らしい主人公は、ダニエル・クレイグがやっているのでその意味ではかなりのハマリ役だと言えよう。
ただ、個人的には恋愛ものは苦手なんでね……続編が作られたとしても見に行くかどうか不明であーる(+_+)
レイティングは同じだけど、スウェーデン版より残虐描写はやや控えめな印象だな?と思ってたら、「ノーカット版」が存在するらしい。ただ寝台縛り付けシーンはボディダブルを使用してると見たがいかがでょうか(^^?)
クリストファー・プラマー扮する当主の若い頃を演じてる人はどこかで見たことあるという感じがしたが、なんとお久しぶりなジュリアン・サンズだった。
それから、ネコ(=^・^=)が優秀でビックリ。D・クレイグが手を差し出したらちゃんと「お手」をしたぞ 『アーティスト』の犬はカンヌでパルムドッグを取ったそうだが、本当ならアカデミー最優秀猫賞を受賞
してもおかしくなかっただろう。
客観点:7点
主観点:6点
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