「ロンドンの呼び声」:今の新大久保と昔のロンドン、賑やかさでは変わらず
演奏:ザ・ロイヤルコンソート&ベツァベ・アース
会場:日本福音ルーテル東京教会
2012年4月18日
ガンバ・コンソートというと録音は多数出ているが、実演となるとなかなか聞く機会はない。アマチュアやセミプロでは盛んなのかもしれないが、プロとなるとそれだけの人数を一度に集めるのは難しい?のだろうか。
日本人ではこのザ・ロイヤルコンソート、あと来日組だとフレッワーク(だったかな?曖昧)ぐらいしか記憶にない。
さて、上村かおりをはじめとするザ・ロイヤルコンソートが今回ゲストに選んだのはソプラノ歌手のベツァベ・アースである。彼女は先日の「ピーター・ブルックの魔笛」でパパゲーナ役で来日、その機会を生かして共演となったようだ。(あと鍵盤&ギター&ミュゼットで上尾直毅も客演)
もっとも、私が見た「魔笛」はダブルキャストの「金髪組」の方だったんで彼女は見られなかった。
オペラによく出演しコミカルな役が好きなので、本来はパミーナ役をオファーされたのをわざわざパパゲーナの方を希望したという。
そんな彼女が歌ったのは英語ではT・ウィルクス、ダウランド、ジョン・ベネット、リチャード・ニコルソン、そしてシェイクスピアの朗読も挟んだ。フランス語の曲も歌い(出身地はパリ)モーパッサンの朗読もやった。
その合間にガンバ組がコンソート曲のホルボーンやフェラボスコを演奏。
かなり役者度の割合が高い人なんで、韻を強調して歯切れのいい「ジョンはジョアンに言った」はもちろん、物売りを模した「ロンドンの呼び声」とか「ご婦人がた、小間物はいかが」に至ってはドミニク・ヴィスほどではないが、かなりのやかましさを再現していた。ここまで来ると「ダウランドでこの騒がしさはどうよ(-"-)」とか「クセがあり過ぎ」という意見が出るかも知れない。個性が強い歌手なので仕方ないところだろう。
次は正統派バロックオペラでの来日を希望よ
今回、会場の隣の部屋にガラス張りのドアが付いた小部屋があるのに初めて気が付いたのだが、そこに小さい女の子がいて時々ガラスに張り付いてこちら側を見ていた。どうやらベツァベ・アースの娘さんらしく、おかーさんがステージ真ん中に立つ度に手を振ったり拍手したりするのであった。かあいかったです(*^_^*)
ところで、今回は大失態をやらかしてしまった(~_~;) なんと会場を間違えて行ってしまったのだ。「あれ、いつもロイヤルコンソートは新大久保の教会でやるのに今回は違うのか。変だなあ(?_?)」と思いつつ、チケットの日付は確認したのに会場は全く確かめなかったのだよ
結果、そこに着いて全く別のコンサートのポスターが貼られているのに仰天(>O<) それから方向転換したので、途中入場を余儀なくされたのであった。ドジであるよ
新大久保は昔に比べ、遅い時間になっても人が増えていてビックリであった。以前は駅の側ならともかく、教会の方はさすがに人通りも少なくなってたのに。ブームなんですねえ……。
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