東京・春・音楽祭ミュージアム・コンサート 寺神戸亮:クラヲタとは暗ヲタではないと言っておくれ
美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち 5 古楽器編
会場:東京都美術館講堂
2012年4月7日
外は桜が満開になろうという上野公園を通り、リニューアルなった都美術館へ。一階にレストランのスペースができてるなーなどと眺めつつ地下に降りると「講堂」があった。もろに視聴覚室風な作りだ。こりゃ音楽聴くような会場じゃないと思ってしまった。
なんでも満員御礼とのことで、こんな日に地下の薄暗い部屋にゴソゴソと集まってくるというのは、果たしてクラヲタな方々が結構いるということか。
開場5分後から須沢友香子(美術史家)のプレトークが始まるはずだったが、開場と入場に時間がかかったもんで押して始まった。6月から「マウリッツハイス美術館展」というのが開催されるのにちなんで、そこに出品される絵画(17世紀のオランダ・フランドル作品)を中心に古楽器が描かれているものなどを紹介した。
イタリアからのカラヴァッジオの大きな影響から、さらにそれを脱却して近代にいたる過程など、色々ためになりました、ハイ(^_^)
コンサートの方はビーバーの「ロザリオのソナタ」から一曲、続いてテレマン、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲を演奏。バッハはもちろんシャコンヌで、アンコールは同じくラルゴだった。
曲の合間にはバロック・ヴァイオリンの違いについて寺神戸氏が解説。
輪郭がくっきりしたなテレマン、重層的に塗りつぶしていくようなバッハ、とそれぞれに違いがよ~く感じられた。
音響的にはどうなるかと不安だったが、コンサートの部になるとスクリーン前を遮蔽し、さらに細い木の棒を何本も縦に束ねたような設置物(新兵器か?)を置いたりという工夫の甲斐あってか、残響が少なくても音がクリアで聞きやすかった。
以前、似たような趣旨のコンサートを聞いたことがあって、行かないつもりだったが、土壇場で気が変わってチケット購入したのであった。前回よりはかなりの短縮版だったが、聴けてヨカッタ
終演後は美術館のショップを物色。墨田区にあるという店のコーヒーを買った。
それにしても、花見の真っ最中には上野に近寄るもんではないね。JR公園口の改札は人が充満して出られないのだ
天気は良かったが、気温の低い日だったので至る所から「寒~い」という声が聞こえてきた。若い女の子なんかミニスカで薄っぺらいシート一枚アスファルトの上に敷いてりゃ(しかも全然桜がない場所)寒い{{(>_<)}}だろうってなもん。
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