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2012年5月20日 (日)

「キリング・フィールズ 失踪地帯」:謎の行方も失踪中

120520
監督:アミ・カナーン・マン
出演:サム・ワーシントン
米国2011年

製作がマイケル・マンで監督がその娘であるアミ・カナーン・マン--という家内制手工業(?)映画。「未体験ゾーンの映画たち」という「渾身の特集上映」(^_^;)での限定公開だった。
女性監督とはいえ、さすがM・マンの娘ということか、ノワール色濃いサスペンスとなっている。

テキサスの田舎町で実際にあった連続失踪事件を元にして、二人の刑事の捜査を追っていく。テキサスというとなんとなく荒野や岩山を思い浮かべてしまうけど、ここは湿地帯や藪があってなんだかルイジアナみたいな雰囲気だ。
その地域にはヤクの売人やら娼婦やら不審人物やら母親から放り出された少女やらアヤシイ住人が常時出没していて、捜査は迷走するばかりである。

余計な色恋沙汰もなくノワール一本勝負のはずだが、その割には話が長くてかなり分かりにくい。二つの別々の事件を並行して描いていたんだと、見終わってから気が付く始末である(^^ゞ
これは演出の不手際かそれとも脚本が未整理のせいか。

刑事の片割れはサム・ワーシントン、彼の元妻(やはり刑事)にジェシカ・チャステイン、母親にネグレクトされている少女は人気沸騰中のクロエ・グレース・モレッツ、母親役はもしかして元ローラ・パーマーことシェリル・リーか?……となかなか役者のメンツも豪華だ。
このジャンルの女性監督は少ないので、次回作に期待したい。親父さんは「女が描けない」などと評されてきたが、当然その点は問題なしである。

さて、この特集上映は今シドニー・ルメットの『コネクション マフィアたちの法廷』というのをやってるんだけど、なぜかレイトショーのみ 昼間もやってくれい。見たいぞ。

ノワール度:7点
スッキリ度:5点


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» キリング・フィールズ 失踪地帯 [ここなつ映画レビュー]
粗い。非常に荒削りな作品。でも魅せる。マイケル・マンの愛娘が監督だからだけではではない。「キック・アス」のクロエ・グレース・モリッツが出演しているからだけではない。何というのだろう、ざらざらとした感覚、ブルーの色遣いの美しさは父親譲りなのかもしれないが、全体を通したトーンが引き込まれるものを持っている。 ストーリー展開や細かい部分については、はっきり言ってお粗末な所もあり。突っ込み所もいくつかあり。例えば何故刑事マイク(サム・ワーシントン)が犯人に最初から目星をつけていたのか、などが、いくら相... [続きを読む]

受信: 2012年5月30日 (水) 14時06分

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