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2012年7月15日 (日)

「バロックの父コレッリ 2」:ソナタと呼べばコレッリと返す♪ホールのこだまの嬉しさよ

120715
ローマの出会いそしてロンドンへ
演奏:チパンゴ・コンソート
会場:近江楽堂
2012年7月10日

チパンゴ・コンソートは、エンリコ・オノフリに影響を受けて古楽へと「転向」したというヴァイオリニスト杉田せつ子のグループ。オノフリが来日した際には共演している。
この日は、他に懸田貴嗣(チェロ)、渡邊孝(チェンバロ)が参加してコレッリとその後輩作曲家たちの曲を演奏した。

ヘンデルはもちろんジェミニアーニも知っているが、カルボネッリという人となると全く聞いたこともない人物。三人ともローマでコレッリと関わりがあり、そしてロンドンにその後移って活躍したという共通点があるとのこと。
1700年ごろ生まれたというカルボネッリのソナタはちょっと「泣き」の入った曲調で、他とは異なっていて興味深く聞いた。

ヘンデルのソナタは、杉田女史によればオペラで有名だけあって器楽曲でも歌心があるということで、なるほど歌いかけるように弾いていた。
あと印象に残ったのは、コレッリとは遥か一世紀も先輩なフレスコバルディの「そよ風吹けば」。タイトルのせいもあるけど、青空と草原を思い浮かべるような鮮やかなイメージの曲だった。

さて、肝心のコレッリについてはソナタ集より3曲演奏された。解説文に「当時の習慣として、そこに自由な装飾を加えて演奏することが前提となっており、本日も杉田版の華麗な装飾を聴くことができるはず」とあった通り、確かに大胆な装飾尽くし。あまりに大胆すぎて同じ曲には聞こえないほど--って、かなり大袈裟に書いております(^^ゞ
さらには、一瞬弓が滑ったのかと思えるような瞬間もあり、トーシロの私は事態が把握できず周囲を思わず見回したが、実際のとこはよく分からなかった(+o+)

やはり杉田せつ子という人はクセというか個性が強すぎて、たまに雑に聞こえてしまうようなところがあるようだ。あ、これはあくまでも門外漢の感想である
そんな杉田女史に対して懸田&渡邊コンビは堅実なグッド・サポートでしたのよ。

この日は微妙な気候で、会場のエアコンは止めていた。前半はよかったが、後半はちょっと暑かったようだ。杉田女史はしきりと気にしていたが、下手に「暑い」といって空調入れると今度は寒くなってしまうし……。
この会場は困ったもんである。なんとかしてくれい(ーー;)

過去の演奏の感想→「旅する楽士~時をこえて西へ東へ」

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