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2012年8月15日 (水)

「リンカーン弁護士」:事務所は持たねど懐の中身は錦

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マイクル・コナリーのベストセラー小説(米国で)の映画化。原作の感想はこちら。主役がマシュー・マコノヒーなのになかなか公開されないんで、いきなりDVDになっちゃうんじゃないかと心配していたら、ようやく公開となった。確か米国の公開から一年近く経っているんじゃないだろうか。
もっとも、公開したはいいがほとんどの映画館で2週間ぐらいで公開終了してしまったようだ。

タイトルは特定の事務所を持たずに広いLAをリンカーンに乗って走り回り、仕事をする弁護士のことである。主人公は金持ちからもっぱら金をふんだくるのが得意技--という設定。
文庫2冊分の話をうまくまとめているが、今イチ地味である。いや、堅実な作りはいいんだけど、もう少しケレン味がないと物足りないなあという気分だ。主人公ももっと毒のある人物だったはずだ。
音楽の使い方や全体の雰囲気はいいんだけどね……。

それと、顔のドアップが多過ぎなのには見ていてマイッタ(@_@;) もしかして、監督はTV出身か?
見るまではM・マコノヒー以下キャスティングがうまくハマってるなあと思っていたのだが、意外にもライアン・フィリップがチト冴えなかった(イメージはピッタリなのだけど)。もう少しこいつは無罪なのか有罪なのか(?_?)分からんみたいな、ヌエ的な恐ろしさを出して欲しかった。
ウィリアム・H・メイシーは出番は少ないが、相変わらずいい味出してます

ただ、これは原作を読んでいる者の不満なので、未読の人の感想はまた別のものになるだろう。
それから、最近ほぼ毎日『ロー&オーダー』(米国で長年に渡りやっていた捜査&法廷TVドラマ)を見ている状態なので、なまじっかな裁判ものでは驚かない体質になってしまったのも一因に違いない。

さて、米国では興収的には中ヒットで終わってしまったようで、シリーズ化はないだろうと思っていた。しかし原作の続編がやはりベストセラーになったので、映画の方もアリかという噂が流れているようだ。
個人的には続編の方が面白かったけど……こちらも2時間にまとめるのは大変そうだ。それにコナリーの別シリーズの主人公H・ボッシュが出てくるので、その配役が誰になるかでファンが炎上するのは間違いなし

えーと、ところでお懐かしやマイケル・パレの名が配役表にあるんだけど、どこに出てたのかな(?_?) 刑事の一人か?


配役点:8点
脚色点:6点


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