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2012年8月 2日 (木)

「ファウスト」:巨匠は敬して之を遠ざく

120802
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:ヨハネス・ツァイラー
ロシア2011年

恥ずかしながらロシアの名匠アレクサンドル・ソクーロフ監督、初体験であります(> <)
だから映画ファンの風下に置いといてちょーだい。

一方、原作はかの文豪ゲーテの「ファウスト」ではありませぬか。名作とはいえ読んだことないので(^^ゞまたも「まんがで読破」シリーズのお世話になった。

しかしね、こりゃなんですか? もしかしてドタバタ喜劇かみたいな印象。
ファウスト教授、専らの学問的疑問は「魂の探求」である。しかし、金がないので医者の父親に無心しに行くがキッパリ断られる。(ファウストは老人ではなく中年男)
で、高利貸しの老人の所に行くと、なぜか女たちで満員の巨大洗濯場へ連れて行かれる。その中でめざとく美少女発見! クンクンと回りをかぎまわった挙句、ボーッと突っ立ってる彼女のスカートをまくりあげて股を覗き込むのであった……。

ファウスト先生\(◎o◎)/!それ、現代だったらおまわりさんに捕まりますっ
「魂が云々」なんて言ってる割には、ネーチャン目当てに高利貸しの契約書サインしたり若い兵士を殺したり、いい加減な犯罪者なファウストなのであった。

万事こんな調子で、さらに登場する男たちが身体をやたら絡み合わせるところはお笑いコントみたいだし、高利貸しには太ったストーカー人妻がつきまとったり、魔術的リアリズムといえばそうだが、バカバカしい笑劇と見えなくもない。
さらには突然、画面のトーンが変化したりして、なんだかコマごとに絵柄が変わるギャグマンガのようだ。
歴史ものとしては衣装やセットは本格的だし、美しい映像もあるんだけどさ……(+o+)

結局、原作の前半部分を中心にしてよく分からぬまま終了。これがヴェネツィア映画祭でグランプリですか(?_?) 私の理解力を完全に超えていたようだ。

なお、きれいなオネーサンのヘアは無修正だったが、死体の●●●はしっかりボカシがかかっていた。この基準はワイセツとかじゃなくて美醜なのかな(^^;


ギャグ度:7点
魂の探求度:4点


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