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2012年9月16日 (日)

「ピープルvsジョージ・ルーカス」:有罪であろうと無罪だろうと

120916
監督:アレクサンドレ・O・フィリップ
出演:SWファンの皆さん
米国・イギリス2010年
*DVD

冒頭、30代後半ぐらいの女性がマイクを握って真剣な表情でこう訴えかけている。「彼は私の青春をもてあそびました
一体なんのこっちゃ(!o!)と思ったらそれはジョージ・ルーカスの事なのであった。

そして年月をさかのぼり、「スター・ウォーズ」えぴ6こと『ジェダイの復讐』公開から18年(17年?)ようやく『エピソード1 ファントム・メナス』公開を前に期待に盛り上がりまくるファンたちの姿がとらえられる。。
徹夜をして手に入れた初日の上映\(^o^)/--しかし、その喜びは見る間に急転直滑降するのであった 後に残るはルーカスへの恨みつらみ、そしてSW史上最低人気を誇るキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスに怒りは向かうのであったよ。

こんな具合に、ビッグネーム・ファンと無名のファンやコレクター多数や作家(ニール・ゲイマンなど)、さらにはコッポラやゲイリー・カーツの証言が続く。その間に数々のファン・ムービーの映像が挟まれるという構成のドキュメンタリー映画なのだった。

確かにルーカスはSWを創造した。しかし、だからと言ってこんなにメチャクチャにする権利があるのか~。さらにはオリジナルを封印して、撮り直したり再編集した特別編とか余計なもん出すなー。グッズやフィギュア出し過ぎで、もう貢ぐ金はねえよ
などと怒りの種は尽きない。
「彼は素晴らしい作品を作り、うまく管理して利益を上げ、最後にそれを壊した」という発言もあった。

えぴ4~6をリアルタイムで夢中になった人は「わかる(^O^)わかる(>_<)わかる(T_T)」となるに違いない。そうでない人は……見なくて結構です

これは3月に単館でレイトショー公開されただけだったので見に行けなかったので、レンタル待ちだったのがようやく見られた。「スター・ウォーズ」シリーズのファンは必見と言っていいだろう。あと「インディ・ジョーンズえぴ4」の話も出てくるのでそちらのファンもOKか。

しかし散々文句言った挙句、最後の結論は「おれたちはやっぱりルーカスが好きだ!」なのであった。
もちろん、私とてそれに同感である。まあ、えぴ1~3は二度と見ることはないだろうけどな(@^^)/~~~

これ見て初めて存在を知ったのは、TVで放映されそのままルーカスがお蔵入りさせてしまった『クリスマス・スペシャル』。チューバッカが故郷に帰り……という話だが、こんなものがあったのか
それからアニメの『サウスパーク』では、インディ・ジョーンズをルーカスとスピルバーグが背後から襲撃して▲※◎するという恐ろしいエピソードを放送したとか。よくそんなコワいことができたもんだ(>y<;) 蛮勇である。

本編では細切れに紹介されているファン作品が面白い。幾つかは特編映像に収録されている。S・キングの『ミザリー』のパロディで、車椅子状態で監禁されたルーカスにファンの主婦が脚本書き直しを迫るというものもあったりする。
それから『ロー&オーダー』風の法廷劇で、ハン・ソロがえぴ4の酒場で犯した殺人は正当防衛か否か裁くというもの。結構本格的なのが却って笑えた。本作のタイトルが裁判をもじっているのはここから来たのか。
証拠に3種類のヴァージョンのビデオが提出される。同じ場面だが、ヴァージョンによって全て異なっているのである。そして、証人として出廷したはずのルーカスがいつの間にか被告人に(!o!)
判決は……ちょっと感動しちゃったよ


スター・ウォーズ度:10点
ルーカス度:9点

【過去の感想リンク】
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』


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