「Concert a Trois」:アンサンブルの愉しみ
演奏:若松夏美、平尾雅子、副嶋恭子
会場:近江楽堂
2012年11月6日
ベテラン奏者3人の演奏会。どういう経緯でこの3人が集うことになったのかは不明である。これからもグループ組んでやるという感じでもないようだ。
プログラムは前半ドイツ、後半はフランスと分けた内容である。ドイツ勢はややのんびりとした感じのテレマンのトリオソナタで始まった。続くクリーガーは初体験の作曲家。バッハより30年近く先輩の作曲家だが、旋律が美しく心地よかった。
ここで平尾女史が引っ込み、二人でバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタを演奏した。これがまた迫力大だった。さすが若松女史、BCJのコンミスは伊達じゃねえ~ ナイフのように鋭く畳み掛けるような音の連鎖だった。鍵盤の方も大いに腕の見せ所あり、一瞬たりとも気が抜けない緊張の一曲だったのは間違いないだろう。
休憩を挟んでフランス勢は、平尾&副嶋でマレの組曲から。さすがベテランという調子で威厳と優雅さを兼ね備えたマレを聞かせてくださいましたのよ
フランクールという作曲家も初体験だったが、ちょっと私には上品過ぎな曲調だった。ラスト二曲はラモーのクラブサン・コンセールで副嶋女史が再び活躍。アンコールもラモーだった。
派手なところはないが、アンサンブルの楽しさ・面白さが地道に伝わってくるコンサートで満足よ(^^) またこの三人でお願いしまーす。
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