「宇治川朝政リコーダーリサイタル」:準備万端整えた……が!
フランス音楽&テレマン
会場:日本福音ルーテル東京教会
2012年10月26日
実はこの日はダブルブッキングをしてしまった。所沢で鈴木雅明&寺神戸亮のコンサートがあってそちらもチケットを買っていたのである。どちらのチケットも発売になった時に「あ、これは行かねば(!o!)」と何も考えずに即座に購入。後で同じ日だったことに気付いた次第である。
そして私は宇治川朝政の方を取った(マチャアキ&テラカドもありそうでなかなかないデュオなのだが)。なぜなら、前回の来日公演で近江楽堂を夢見心地で満たしたジョシュ・チータムがまたも共演するというではないか。こりゃ、是非とも行かねばですよ。
ちょうどこの日、午前中は人間ドックで午後からは休み。仮眠を取って眠気虫対策に努め、空腹予防に軽食を取り、準備万端で大いに張り切って夜の新大久保に向かったのであった
プログラムはサブタイトルにあるように前半はボワモルティエ、オトテール、フィリドールと、フランスの組曲が中心。後半はリコーダー曲を多く作ったテレマンのソナタである。
最初、宇治川氏のリコーダーがなんとなく音が固めかなと感じたが、曲が進むにつれて柔らかく自在になり、前半最後のフィリドールは歯切れよく軽快な演奏を聞かせてくれた。
福間彩のチェンバロとガンバのチータムは丁々発止で競い合うというのではなく、三人で互いに支え合うようなアンサンブルを形作っていた。
それはトレブル・ガンバも登場した後半のテレマンでも同様だった。
この夜、一番の聞きどころはチータム氏が弾いたマレ作曲の「サント・コロンブのためのトンボー」に間違いあるまい。秋の夜長にひそかに亡き人をしのぶ--という趣きで、ガンバのため息の如きしみじみとした音色は、教会の十字架がかかるレンガ造りの壁にしみ込んでいくようだった。
泣けた!(ToT) 聞けてよかった
それから、最後にやったヘンデルのヘ長調のトリオソナタはリコーダーとガンバのいきいきとした掛け合いを聞くことができた。。
アンコールはクープランのコンセールから。
……こう書いてくると、大満足なコンサートのように思えるだろう。
しかし、違ったのである。その原因は側の座席に小学生が二人座ったからである(>_<)
親が後ろにいたから一応おとなしくしていたけど、退屈していたのは明らかだった。二人ともひっきりなしに身体をモゾモゾ動かし、チラシの隅をなぞってみたり、指を組んでは眺めてみたり……。座席は教会によくある4~5人掛けの長椅子なんで、大きい方の子が背にドシンと寄りかかるとその振動が椅子全体に伝わるのであった。
なんとか、気にしないように試みたが極めて困難 おかげで特に後半は気が散って素晴らしい演奏も台無しになった。
何か月も前から楽しみにしてたんだよ(ーー;)
雅昭&寺神戸を捨ててきたんだよ(/_;)
どうしてこうなるの~_| ̄|○
話を漏れ聞くと、どうも親が「関係者」らしかった。この手の子どものトラブルで、過去に遭遇したのは大体身内や関係者がらみである。一番ひどかったのはこの公演だろう。まあ、要するに子どもでなくて悪いのは連れてくる大人ってことだろう。そもそも、マレのトンボーに聞き入っている小学生がいたら、そっちの方が気色悪いやい(`´メ)
次から自由席だろうが指定席だろうが、小学生がそばに座ったら席を移動することにしよう。不寛容とか言われても構うもんか。わたしゃ音楽については超が付くくらい不寛容なんじゃい
仕方なく私は、家でチータム氏のCDに付いているDVD(S・センペなどと共演したライヴが数曲収録されている)を見て無念を晴らすしかなかった。
ところでセンぺとずっと一緒にやっているということは、彼は数年前のLFJにも共に来日していたのかな(?_?) なんか全く覚えていないのだ。
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