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2012年12月31日 (月)

2012年を背負ってみる

震災直後の昨年とは一変、「叩き合おう、ニッポン」みたいな雰囲気が溢れた一年だった。大同を捨てて小異を叩く。叩いて叩いて叩きまくれ(・_*)\ペチッ
ウツである……

◆古楽系
☆公演
「ドイツ室内楽の楽しみ」
「宇治川朝政リコーダーリサイタル」
なんてったってジョシュ・チータムだった。特に前者でのバッハ独奏は素晴らしいの一言。ああ、あの瞬間をもう一度よ

フライブルクバロック・バロック・オーケストラ
ベルリン古楽アカデミー
過激派はイタリアだけじゃないんだぞっと。

「病は気から」
さすがの宮城聡であった。

*企画賞:「名橋たちの音を聴く」
ラストで盛り上がったところでそのままが船がビアガーデンに突入……ってのはどうでしょう。

*最少聴衆賞(国外アーティスト限定):「ステファノ・バリアーノリコーダーリサイタル」
会場全体の座席数と客の人数の比率において、かつてのクイケン兄弟さいたま劇場公演の記録を更新したのである。

☆よく聞いたディスク
*「マレ、サント・コロンブ」(ジョシュ・チータム)
ナマがよかったんで、録音も購入。DVDのおまけ付きでスキップ・センペの顔も見られてお得感倍増だ。

*ブクステフーデ:カンタータ「われらがイエスの四肢」(クイケン&ラ・プティット・バンド)
劇的なアンサンブル・クレンデ、官能的なラ・ヴェネクシアーナ、合唱に重きを置いたBCJに比べ、当時の地方の教会ではこんな風に演奏されていたのか--というような素朴さに満ちた録音。もう「引退してよし!」と言われつつもクイケン親父、やってくれます。
葬儀のために作られた「安らぎと喜びもてわれは逝く」も収録。沈黙の深い淵から立ち上がる歌声に、微細な光のようにガンバの音が縁取っている。

*F.クープラン:「コレッリ賛」「リュリ賛」(ピエルロ&リチェルカーレ・コンソート)
F・フェルナンデスのヴァイオリンが繊細極まりない。彼らについてはバッハの「マニフィカト」も愛聴。

*「「ピンク・ムーン」へのレクイエム」(ジョエル・フレデリクセン)
なんだか独特の空間が感じられる音である。

*コレッリ:「トリオ・ソナタ集Op.4」(エンリコ・ガッティ&アンサンブル・アウローラ)
スルメイカのように噛めば噛むほどおいしい汁がまだ出そう。


◆ロック・ポップス
*「雪のための50の言葉」(ケイト・ブッシュ)
「ロック界最大のお嬢」とはいえ、もういい年のはずだが、ここまですごいものを作れるとは。トータル・アルバムとして隅の隅まで神経が行き届いている。参りましたm(__)m

*「春夏秋冬」(ザ・ディセンバリスツ)
今年のアルバムではないが、ネットラジオで初めて聞いて気に入った!

*「至高の魂のために~ニーナ・シモンに捧ぐ」(ミシェル・ンデゲオチェロ)
トリビュートものとして高水準。

◆本
*「股間若衆」(木下直之)
本屋で見た瞬間、すぐ手に取って買ってしまった。「駅前美術」の研究としても面白い。
「毒婦。~木嶋香苗100日裁判傍聴記」(北原みのり)

「ジャコモ・フォスカリ」1(ヤマザキマリ)
「すもうねこ」「すうねこ もふり寄り」(はすまる)
職場で回し読みした。岩清水くんのその後が気になる。

◆その他
「ピーター・ブルックの魔笛」
「レヒニッツ(皆殺しの天使)」
毎年ロンドンまで芝居を見に行く知人がいるのだが、その理由が少し理解ができた気がする。

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