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2012年12月 2日 (日)

ヘンデル「パルテノペ」:二股愛発覚!その時王女は

121202
主宰:日本ヘンデル協会
演出:原雅巳
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
2012年11月23日

日本ヘンデル協会のオペラ公演はこれまで3回行っている。「忠実な羊飼い」「オットーネ」「アレッサンドロ」である。
今回の公演日は北とぴあの「病は気から」の初日とバッティング。一年は365日もあるのによりによって何故(?_?;と思っちゃうのは私だけか。

それはともかく、この作品はヘンデルがいったん人気が落ちて休止したオペラを再開して二作目ということである。そして、珍しいことに喜劇なのであった……。

現在のナポリにあたる王国の女王パルテノペは花ムコ選定中。決定したのは王子アルサーチェであるが、なんと彼は故郷で婚約者を捨ててきたという過去を隠していたのであった。おさまりが付かない元カノは男装して追ってきて宮廷に潜り込む。
二股愛発覚か!という事態が進行する中、さらに女王には二人の求愛者が出現するのであった。

「あれ、あそこに見えるは元カノにクリソツな男じゃないの(☆o◎;)ガーン!!」と動揺してあわてふためく場面に始まり、一貫して二枚目ながらトホホなをアルサーチェ歌うのは上杉清仁である。コミカルな演技もうまいのね~。あ、もちろん歌の方もブラボーflair飛んでましたよ。
いかにも女王然とした貫禄ある歌唱を聞かせてくれたのは藤井あや。でも、役としておいしいのは元カノのロズミーラにして男装のエウリメーネをやった高橋ちはるの方だったかな。こちらもコミカル演技が笑わせてくれた。

ひ弱で優柔不断な草食系男子にして最後は女王の愛を射止めるアルミンドの民秋理は線が細いソプラノで、いくら草食系たってこりゃ線が細すぎじゃないの~(@_@;)と思ったが、解説を読むと当時のカストラートはか弱いのがウケたそうなsign03 な、なるほど。
辻康介の名がプログラムにあったがどこに出ているんだろう(^^?)--と思ったら、歌はコーラスに参加だけだったのね。

上演の形式はヘンデル時代さながらのカツラと衣装に、バロックジェスチャー付きだった。解説によると、その他の様式も忠実に再現しているとのことだ。一人、ダンサーも入ってバロックダンスを見せてくれた。
またそもそも、当時のオペラは舞台上の一貫した流れによる近代的な感動を求めるものではないので、アリアは芝居の進行を止めて歌われるものだということである。そういや、休憩時間中に「なんで(アリアが)こんなに長いの~」とボヤいてた客がいたが、それも道理ということか。

楽器の方は舞台の右端に陣取って演奏した。コンミスは大西律子。少人数編成で長丁場を手際よく乗り切ってた。天候不順だったせいか、頻繁に調弦していたのはご苦労さんである。

日本では上演される機会が滅多にないヘンデル先生のマイナーなオペラを見せて聞かせてくれるのはありがたい。また来年もよろしくお願いしまーすfuji

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