« 「ホビット 思いがけない冒険」(3D字幕版):テンコ盛り状態であと二杯お腹に入るか? | トップページ | 「もうひとりのシェイクスピア」:監督不詳、或いはエメリッヒは二人いた!? »

2013年1月11日 (金)

「レ・ミゼラブル」:熱唱・熱演・熱映画

130110
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン
イギリス2012年

言わずと知れた人気ミュージカルの映画化。舞台は見たことないが、豪華出演陣な配役にも惹かれて見に行った。
元々のユゴーの原作は文庫本5冊の長編小説である。普通なら2時間半強で収まらないだろう。

というわけで、やはり見た印象は「大河ドラマの総集編」だった。3幕構成で物語がどんどん進んでいく。そのせいか意外に歌が頭に残らない。アン・ハサウェイはオスカー主演女優賞に最も近い所にいるという評判だが、印象に残っているのは彼女が熱唱している姿であり、音楽ではないのだ。
おまけに泣きながら歌う曲が結構あって、それもなんだかなーと思わざるを得ない。

あと他の感想でも多くの人が指摘していることだが、顔のアップの場面がやたらと多い。ソロで歌っている人物をクローズアップするのはスポットライトを当てているような効果があるかもしれないが、映画の「絵」としてはどうよという気分になる。

とはいえ、美男美女が繰り広げる激動の歴史絵巻ミュージカル、見ごたえあって正月にお屠蘇気分で鑑賞するにはうってつけの一本であった。(もっとも私が見たのは大みそかだったが) 千円(サービスデイだったんで)だったんで十分に元は取れたと言えよう。
終わった後は、劇場版を見てみたくなった。

ヒュー・ジャックマンは元々歌って踊れる役者だったのではまり役というところか。狼男以外の代表作が出来て良かったね(^_^)v
無意味に胸毛を見せるシーンがあるのはファンへのサービスかな

コゼット役のアマンダ・セイフライドは歌えるとは知らなかったが、すごーく線の細いソプラノ。舞台版もこういうタイプの歌声の女優さんやるの?
そもそも蝶よ花よと育てられた娘(悲惨な子ども時代はともかく)で、そのまま玉の輿へ直行という役柄はあまり面白みがない。これじゃ惚れた男に尽くしても報われぬエポニーヌ役の方が分がいいのは仕方ないだろう。

ヘレナ・ボナム=カーターは亭主役のサシャ・バロン・コーエンともども変な役をやらせたら右に出るモンはいないですな。
それと、ボーイソプラノの子役少年が歌が(演技も)うまくて感心。


革命度:5点
純愛度:7点


| |

« 「ホビット 思いがけない冒険」(3D字幕版):テンコ盛り状態であと二杯お腹に入るか? | トップページ | 「もうひとりのシェイクスピア」:監督不詳、或いはエメリッヒは二人いた!? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「レ・ミゼラブル」:熱唱・熱演・熱映画:

» 映画「レ・ミゼラブル」そして映画で蘇る [soramove]
映画「レ・ミゼラブル」★★★★ アン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、 ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、 エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター出演 トム・フーパー監督、 158分、2012年12月21日より全国順次公開 2012,イギリス,東宝東和 (原題/原作:LES MISERABLES ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気... [続きを読む]

受信: 2013年1月24日 (木) 08時02分

» レ・ミゼラブル : 我慢の先に感動があった…。 [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
 週に一度の休日の朝を迎えました。ここ広島は、なかなか気持ちの良い朝ですよ。では、本日紹介する作品はこちらになります。 【題名】 レ・ミゼラブル 【製作年】 2012年 [続きを読む]

受信: 2013年2月20日 (水) 10時14分

« 「ホビット 思いがけない冒険」(3D字幕版):テンコ盛り状態であと二杯お腹に入るか? | トップページ | 「もうひとりのシェイクスピア」:監督不詳、或いはエメリッヒは二人いた!? »