「レ・ミゼラブル」:熱唱・熱演・熱映画
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン
イギリス2012年
言わずと知れた人気ミュージカルの映画化。舞台は見たことないが、豪華出演陣な配役にも惹かれて見に行った。
元々のユゴーの原作は文庫本5冊の長編小説である。普通なら2時間半強で収まらないだろう。
というわけで、やはり見た印象は「大河ドラマの総集編」だった。3幕構成で物語がどんどん進んでいく。そのせいか意外に歌が頭に残らない。アン・ハサウェイはオスカー主演女優賞に最も近い所にいるという評判だが、印象に残っているのは彼女が熱唱している姿であり、音楽ではないのだ。
おまけに泣きながら歌う曲が結構あって、それもなんだかなーと思わざるを得ない。
あと他の感想でも多くの人が指摘していることだが、顔のアップの場面がやたらと多い。ソロで歌っている人物をクローズアップするのはスポットライトを当てているような効果があるかもしれないが、映画の「絵」としてはどうよという気分になる。
とはいえ、美男美女が繰り広げる激動の歴史絵巻ミュージカル、見ごたえあって正月にお屠蘇気分で鑑賞するにはうってつけの一本であった。(もっとも私が見たのは大みそかだったが) 千円(サービスデイだったんで)だったんで十分に元は取れたと言えよう。
終わった後は、劇場版を見てみたくなった。
ヒュー・ジャックマンは元々歌って踊れる役者だったのではまり役というところか。狼男以外の代表作が出来て良かったね(^_^)v
無意味に胸毛を見せるシーンがあるのはファンへのサービスかな
コゼット役のアマンダ・セイフライドは歌えるとは知らなかったが、すごーく線の細いソプラノ。舞台版もこういうタイプの歌声の女優さんやるの?
そもそも蝶よ花よと育てられた娘(悲惨な子ども時代はともかく)で、そのまま玉の輿へ直行という役柄はあまり面白みがない。これじゃ惚れた男に尽くしても報われぬエポニーヌ役の方が分がいいのは仕方ないだろう。
ヘレナ・ボナム=カーターは亭主役のサシャ・バロン・コーエンともども変な役をやらせたら右に出るモンはいないですな。
それと、ボーイソプラノの子役少年が歌が(演技も)うまくて感心。
革命度:5点
純愛度:7点
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