江戸糸あやつり人形座「マダム・エドワルダ 君と俺との唯物論」:廃墟にて呆然とす
作:ジョルジュ・バタイユ
演出:大岡淳
会場:ザムザ阿佐ヶ谷
2013年3月20日~24日
バタイユって読んだことありません(> <)すいませ~ん。
人形が行きかう中、バタイユのテキストが朗読される。2台のコントラバスが激しく音を奏でる。
主人公が娼婦のマダム・エドワルダに声をかけ商談成立となると、彼女は糸あやつり人形から小学生ぐらいの大型の人形へと変身し、彼と性交する。
それは四、五人がかりで操演するので、まるで必死な手術か厳粛な儀式のようだ。しかし、つい「人間が直接やれば2人で済むのに、なんということだ」などと考えてしまう。
その後、今度はエドワルダは人形から俳優の美加理になり替わって(ただし人形めいた)、狂躁的な情交を繰り広げる。
大きな人形も人形を演じる美加理も非常にエロい(^Q^;) だが主人公やタクシーの運ちゃんはエロくないのであった。困ったね
多くの男と一部の女がエドワルダのような娼婦に惹かれるのはなぜだろう。エロいからかそれとも壊れているからか。
ともあれ、メガトン級のエロさ爆発後の跡の廃墟に立っている思いであった。
ただ副題の「君と俺との唯物論」という副題には、最近はやっている似非アンティーク雑貨(アンティークといいながら昭和三十~四十年代のものを売る)のような響きを感じるのだが……。
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