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2013年5月11日 (土)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2013 124 リチェルカール・コンソート:やっぱり早起きは三文の得だった!

130511
会場:東京国際フォーラム ホールB7
2013年5月3日

またLFJである。今回は「バリ、至福の時」で19世紀のフランスものだから、縁はないはずだったが、常連リチェルカール・コンソートが今年も来てバロックをやるというのでチケットを取った。
初日にしたのは、単に他の2日間は朝一番だったからである。この日だけは夕方の公演だった。
予定ではクープランとラモーの器楽曲、そしてやはりラモーのカンタータというプログラムだった。

ところが、《チェンバロ漫遊日記》に歌手(ソプラノのセリーヌ・シェーン)が来日中止との報。なんだ……と思いつつ、広場の人垣(やはり昼間はすごい)をかき分けて会場に行く。
するとステージに最初にルネ・マルタンが登場して来日中止&プログラム内容変更お詫びをしたのだった。(空港で急病になったとか言っていた?)

結果、ラモーのカンタータは取りやめて代わりに、P・ピエルロが演奏するマレのガンバ曲を入れるということになった。
会場のB7は本来は展示場(?)に使われるようなフラットなスペースで、PAシステムを使うような音楽ならともかく古楽器6台ではなんとも心細い音にしかならない。おまけに後ろの方だと演奏者の姿もろくに見えなかったのでは?(もっともそのせいか普段のコンサートよりずっと静かだった

トラヴェルソ組の二人(アンタイ&チェン)は数年前のコンサートで素晴らしい演奏を聞かせてくれたのだが、当然この会場では繊細な息づかいのような音までは伝わらず、聞こえるのがやっとみたいな状態だった。
なお、上記のブログ記事ではお二人は結婚したとか。おめでとうございまーす

代役投入での、ピエルロの「フォリア」と「サン・ジュヌヴィエーヴ丘教会の鐘」は勢いあるガシガシしたガンバで、代役でも聞けてよかった(*^^)vと思った。
もっとも、セリーヌ・シェーン目当てに来た声楽ファンはガッカリだったろうけど。(そういや終わってから「やっぱり古楽器は……」と文句を言ってる人がいたな)

翌日のよみうりホールでは1000人も客が入ったとかでビックリ。リチェルカール・コンソート単体で来日したら、絶対そんなに来ないだろう。さすが音楽祭は違う。
さらに、5日の小さなホールでの演奏は初日とは全く違って素晴らしい演奏だったという……(+o+)
次からは頑張って早起きして行くぞ~ 次があればだが。


来年のLFJは十周年記念ということで、これまで特集した作曲家+ガーシュインをやるらしい。だが、その中にバッハ先生の名前がない(!o!) ということはさらにその次の年に「バロック」特集(本家のナントがその予定)で大々的に取り上げるのか(#^.^#)と期待したのであ~る

ところがツイッターの方では、東京のLFJは収支が取れず(今年も赤字7000万円とか)十周年で打ち止めの可能性あり。来年にバッハが入ってないのは単に古楽器グループ呼ぶと金と時間がかかるからだ--という意見が出た。
なるほどと納得しかけたが、しかし今年みたいに古楽器は1グループぐらいにして後はモダン演奏のプログラムにしたって、構わないはずである。私のように「バッハは古楽演奏じゃなきゃイヤ~(>O<)」なんて狭量なヤツは少数派で、ほとんどの人はどちらでも構わないだろうから、それを理由にバッハだけシカトするのも変である。

ということで再来年がどうなるか冷や汗かきながら(~_~;;;;見守るしかないですかね。


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