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2013年6月29日 (土)

「ハッシュパピー バスタブ島の少女」:元気の素ちょうだい

130629
監督:ベン・ザイトリン
出演:クヮヴェンジャネ・ウォレス
米国2012年

アカデミー賞に複数ノミネート、しかも主演女優賞は史上最年少ということで話題になったこの作品、ファンタジーぽくて『ナウシカ』に似ているだのなんだのという噂も流れていた。

だが、見始めて十分ぐらい「どうも、これダメかも(=_=)」と思うようになった。
別にドキュメンタリー風の作品でもないのに、ひどいカメラの手ブレ。何の意味もないし、気分が悪くなってしまった。
とにかく感覚が合わない。恐らく、この映画を好きな人が「快」と感じるだろう部分が全て私にとって「不快」であった。ベタ~ッとしたテンポもイライラする。
『ナウシカ』風のファンタジー部分もなんだか取ってつけたようで、現実部分とうまく接合してるとは思えない。

それから主人公の女の子がやたらと気張っているのもゲンナリする。別に「子どもはおとなしくてか弱いものであれ」ってことじゃないよ。元気に子どもが頑張っている姿を描いて、それを大人が自らを慰めるダシにしているその根性が不愉快だ。
その証拠に、他の子どもとの会話や繋がりがほとんど描かれていない(他の子役はシロートで台詞喋れないにしても)。

唯一良かったのは、ダンスホールの場面ぐらいかな。

ロクデナシの父親も好評だったようだが、私は子どもの頃、自分の父親が飲んだくれてご近所にご迷惑をかけていた姿を思い出した。見ているとイライラする。我慢できない。あれからウン十年の歳月が流れたが、未だに怒りが湧き出てくるのに自分でも驚く。

ということで、個人的には今期最低最悪の映画だったのは間違いないのであった。


主観点:0点
客観点:採点不能


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