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2013年6月 7日 (金)

「ジョングルール・ボン・ミュジシャン 都電荒川線ライブ」:古楽史上&人生初!揺れるコンサート

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会場:都電荒川線車内
2013年5月26日 
出発駅・時間:第1回目 都電荒川線「大塚駅前」12:47発(下車駅「三ノ輪橋」13:26)
第2回目 都電荒川線「三ノ輪橋」13:33発(下車駅「大塚駅前」14:13)

以前、「名橋たちの音を聴く」という船上コンサートに行ったが、今度はなんと都電(!o!)である。
もっとも、都電は元々イベント用に貸切をしていてロックなんかでは以前からやってるようだ。だが、日本古楽史上では初めてではないかっ

都電といやあ、子どもの頃には近所を通ってたんで結構乗りました。その後、廃線になっちゃったんで縁がなくなったけど……。
というわけで、本当に都電は久し振りである。多分年齢から端数を切り落としたぐらいのウン十年ぶりだろう。

私は「大塚駅前」発→「三ノ輪橋」着の回にしたが、そういや大塚駅も久し振りすぎ。多分、今は亡き大塚名画座に行った以来じゃないかな。

駅に並んで待っていると結構頻繁に発車している。これらの定時の発着の合間を縫って走行するのであった。忙しい。
30人が定員だったが、列の後ろだったので乗ってみると座席は埋まっていて、立ち見となってしまった。メンバーは既に後部に控えていて発車と共に演奏開始である。ただ、メンバーは3人しかいない。5人いるはずじゃなかったっけ
電車の走行音と空調の音はかなりうるさかった。バグパイプ(近藤治夫)はさすがに音のデカさで負けてなかったが……。揺れも大きいので立ったままで演奏するのは大変だ~。吊革つかまれないし(^_^;

隣の駅に着くとなんとホームから歌手の名倉亜矢子が乗り込んできて歌い始めた さらにその次の駅では辻康介が乗り込んできた。粋というより笑える演出だった。でも、中世の放浪楽師風のヨレヨレした衣装で、ホームに立ってるのは恥ずかしくなかったんざんしょか(^^?)

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曲目はこれまでジョングルール・ボン・ミュジシャンの公演で聞いてきたお馴染みの中世&ルネサンスの曲ばかり。
電車は下町の住宅の間や低層ビル街や商店街の間を走り抜けていく。そして、その電車の中を彼らは行ったり来たりして演奏するのだった。あまりに間近すぎてフィドル(上田美佐子)の弓が顔にグサグサ刺さりそうになったり、バクパイプの後方の長い筒が脳天を直撃しそうになったりして、客はその度にササッと身をかわすのであった。(←やや大げさに書いておりますが、全て事実であります)
立っているせいもあって踊りたくなる気分だったが、あまりに狭すぎて客の方も身動きできない状態だ。

あっという間の30分強だった。天気も良くて、定番のバッカスの歌を聴くと一同ビールなどグイッとやりたい気分になったけど、車内って酒類持ち込み禁止なのかな?
次の三ノ輪橋発の回が始まるギリギリに到着(都電もバスみたいに渋滞するらしい)。一旦降りてまた次の回に乗る人もいたようだ。私は地下鉄日比谷線に乗って帰った。

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やはり都電は走行音が大きすぎで中世系以外の楽器では無理っぽかった。リュートとかバロックギターは絶対無理だろう。チェンバロは……車内に入らないと思う。
次は是非はとバスでお願いしまーす\(^o^)/ スカイツリーや歌舞伎座の前に止めて、そこでゾロゾロ降りて突発ライヴとか

チケット代は取ってなくて投げ銭方式だった。なんと1万5千円も出した人がいたとか。太っ腹であ~る。

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